黒部川の電源開発のあゆみ
はじめに 黒部川集水域は全国屈指の降水地域(682ku)で、年平均3,800mmの降水があり、年間31億トンの雪や雨が降り、これが平均勾配1/40という落差をもって日本海に注ぐので、電源開発には最も恵まれた河川ということが出来る。 |
||
| 柳河原発電所 | ||
大規模な黒部川電源開発の第一歩は、柳河原発電所の建設でした。しかし、宇奈月から上流はわずかな歩道だけで、両岸には岸壁が峻立しており、到底工事を進めるような状態ではありませんでした。そこで大正12年9月宇奈月〜猫又間の建設資材運搬用の軌道施設工事に着手し大正15年苦闘の末ようやく軌道が開通しました。 一方軌道の貫通が見えてきた大正13年6月発電所建設工事に着手し、大洪水や大雪崩などに見舞われながら、調査開始から10年後の昭和2年11月ついに運転を開始(54,000kw竣工時日本最大)しました。 現在の新柳河原発電所は宇奈月ダムの建設に伴いメルヘン風な建物に全面改築されました。出力は落差の関係で41,200kwに低下したものの、宇奈月ダム完成の暁には湖上の城といった景観になるはずです。 |