延楽物語

季節のうつろいがパノラミックに味わえる宇奈月温泉「延楽」。 創業は昭和12年に溯ります。 街並みがようやく本格的な温泉地としてその姿を整えはじめた頃ですから、宇奈月温泉とは ほぼ同じ歴史を共有しています。 一流の料理人といわれた初代は”日本古来の和の良さ”にとことんこだわった人でした。 それがついに自分の思い描く”日本のお宿”をつくるために独立。 当時まだ名も知れぬ 温泉地だった宇奈月を選んだのは、豊富な温泉もさることながら、 雄大な山と美しい渓谷 に包まれた絶好のロケーションが彼の心を虜にしたからです。


館内随所に陳列してある美術品、骨董品は初代が集めたコレクションの一部です。
中には弊館に逗留された文人墨客の作品も多数あります。商標に使われている
「延楽」の文字は 川合玉堂先生の書。 新館を「対峯閣」と名付け、書をしたためて
いただいたのは、中川一政先生。 主の造る心を込めた料理やそれを盛る器、
あるいは部屋の室札、もてなしの心遣いが、繊細な感性をもつ芸術家の心を
いたく和ませたようで、スケッチ 旅行に何度も足を運んでいただいたほど。
その縁あってか、館内ギャラリー の趣で、大家の名作がそこかしこに飾られています。
各お部屋にさり気なく飾られている茶花は毎朝、附近の山から摘み取ってくる
山野草です。量より質、造られたものよりあるがままを大切にする創業からの
こだわりです。
また、お食事は全て各お部屋で召し上がっていただくのも ”日本の宿”
ならではのおもてなしの一つ。
きめ細かく美しく、そしてさり気なく。おもてなしの原点を本来の和の
良さに求めた延楽お宿ごごろです。

宇奈月の山野草 (鬼下野・白山女郎花・しだけさし)


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