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悠久の自然を残す黒部川 黒部川は、北アルプスの鷲羽岳(2924m)を源とし、3000m級の立山連峰の間を,深い谷を刻みながら北流して、富山湾へ注ぐ全長86km、流域面積689平方q、山地部平均勾配5/1〜1/80という、わが国屈指の急流河川です。
流域は南北に弓形となり、典型的な羽状流域を形成し、流域の大半が国有林で、中部山岳国立公園に指定されています。
この流域の立山連峰と後立山連峰には「深田久弥の日本百名山」に登場する剣岳・立山・薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳・五竜岳・鹿島槍・白馬岳の九山があり、これらの雪解け水が黒部川を育んでいます。
全長の80%あまりを占める深い谷は(v字形)「黒部峡谷」として、下流域は日本一美しい黒部川扇状地を形成し、豊富な伏流水は名水として全国に知られています。
この名水は何百年もの長い年月をかけて湧き出していて、「黒部川扇状地湧水群」とよばれています。しかもこの湧水帯富山湾の沖合いまで達し一万年前に埋没した原始林が原型をとどめた状態で埋没林として発見されるのは、この湧水であると考えられています。
富山湾は複雑で深い「あいがめ」と呼ばれる海底地形と、寒流と暖流がぶつかる所でもあり、多くの種類の魚が棲息しています。また海底から真水が噴出していることも珍しい魚が棲息している要因であり、まさに母なる黒部川が生み出す神秘的な力でもあります。
この黒部川流域は、多雨多雪地帯で、水量は年間を通じて豊富で、年間降水量は多いところで4000ミリもあり、流域降水量としては日本最大です。これにより大正6年から電源開発が始まるのです。
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