黒部峡谷の概要とその自然景観
| それは先ず第一に日本で一番深い谷であることです。剣岳山頂と十字峡との高低差は2,000mで両岸が断崖絶壁となっていることです。深い谷は一般的に暗い感じがするものですが、花崗岩で構成されているため、流水に磨かれて明るい感じの谷となっています。 第二は、世界的にも雪が多く、年間3,800mmという北アルプスの雨水と雪渓の解けた水を集めて流れるために水量が豊かで、その本流が豪壮なことです。 第三は、本流の侵食が激しく、支流は至るところで滝になって落下していることです。その典型的なところは十字峡です。 第四は、季節のはっきりしている日本の風土的特徴から新緑と紅葉が青い流水に映えて美しいことです。黒部の新緑は下流から上流へ、紅葉は山頂から山麓へ、また、上流から下流へと降りてくるため五段染めとも呼ばれています。この風景は大規模なコロラド峡谷では乾燥地帯を流れるため水量と緑に乏しく、干からびた感じがするのと異なって、黒部の水量が多く色彩の変化が豊かで壮観です。 |
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| 流域面積 | 約682ku |
| 流域傾斜 | 平均傾斜36度(全体の70%が30度〜45度) |
| 気温 | 年間平均10.7度(小屋平観測地点) 高山地帯の谷の特色を有しており、小屋平付近の峡谷地帯では平野部より1ヶ月程度気温の上昇が遅れます。小屋平で最高を示す8月は平野部の6月下旬頃の温度以上には昇らないと言われています。 |
| 降水量 | 年間、平均3,800mm〜4,000mm(小屋平観測地点) |
| 積雪量 | 最深値:460cm(小屋平観測地点 昭和36.2.19) |
| 河川勾配 | 平均勾配 1/40 (欅平〜猫又 1/35,仙人谷〜欅平 1/25) |
| 河川水温 | 7月平均(11.2℃) 8月平均(13.5℃) |
| 河川水量 | 年間平均、約13億トン(宇奈月第一側水所観測 昭53〜昭62) |
| 国立公園指定 | 昭和9年12月4日、中部山岳国立公園に指定、富山、長野、岐阜、新潟、の四県にまたがる広大な山岳公園。面積1697.68u。 |
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