早朝ウォークで見つけた山野草【白髭草(シラヒゲソウ)】

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 湿った傾斜地に咲く【白髭草(シラヒゲソウ)】

白髭草は、宇奈月の山地の湿った陰地に生えるユキノシタ科の多年草です。

葉はハート型で、茎を抱くようについています。
茎頂に白い花を1個つけます。
白い5個の花弁は、縁が糸状に細裂している形状を白髭に見立て、白髭草と名付けたようです。

かつてはよく見かけましたが、今は限られた場所にひっそりと咲いています。
毎年、こぼれた種によって少しづつ増えています。
梅鉢草も同じ境遇です。

山野草が楽しめる宿 延楽

早朝ウォークで見つけた山野草【牡丹蔓(ボタンヅル)】

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 白い花が集まると華やかになります【牡丹蔓】

牡丹蔓は、宇奈月の山道の路肩などに多く見られるキンポウゲ科の落葉藤本です。
藤本(トウホン)とは蔓のことで、細長く伸びて他物に絡みついたり地面を這う茎をいいます。

葉が牡丹の葉に似、蔓性なのでこの名前がつきました。

牡丹型の葉の植物は、キンポウゲ科が多いようです。
前回ご紹介しました草牡丹もキンポウゲ科です。
切れ込みが深くて多い紅葉型の葉もキンポウゲ科の特徴です。

牡丹蔓は低木等に絡みつき、木全体を覆ってしまうので、雪がついたように見えます。

最近宇奈月の山では、葛、蔓紫陽花、岩からみ等の蔓性の植物が、勢力を伸ばしています。
山の手入れが行われていないのと、野ウサギなどの小動物がいなくなったからです。

自然との共生とは難しいものですね。

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早朝ウォークで見つけた山野草【立薊(アザミ)】

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 硬いとげのある大型のアザミ【立薊(タチアザミ)】

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 タチアザミの蜜を吸いに来た【ヒョウモンチョウ】

立薊は、宇奈月の湿地に生え,茎の高さが1mから2mになる大型のキク科の多年草です。
大型で立ちあがって見えるところからこの名前がつきました。

北陸地方から東北地方の日本海側に広く分布します。

葉や茎にある薊特有のトゲは、野薊よりも硬いので切るときに注意が必要です。
タイミング良く豹紋蝶(ヒョウモンチョウ)が蜜を吸いに来ていました。
近くには、ヒョウモンチョウの餌となる鬼下野が自生しています。
大型のヒョウモンチョウのオオウラギンスジヒョウモンも宇奈月で見られます。

大きな花器に、サラシナショウマ、フジバカマ、ススキ等の大形のものだけ取り合わせると秋の草原の風情を楽しめます。

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早朝ウォークで見つけた山野草【男郎花(オトコエシ)】

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 秋の気配を感じさせる【男郎花(オトコエシ)】

男郎花は宇奈月の山野の至るところに自生しているオミナエシ科の多年草です。
早いもので7月初旬から咲きはじめ、10月中旬頃まで見ることができます。

女郎花(おみなえし)や、白山女郎花の黄色にたいして男郎花は白い5裂の花冠です。
上部がやや平たい散房花序になり、小花をたくさんつける形から白粟花とも呼ばれています。

糸ススキ、金水引、河原撫子などを取り合わせると、秋の風情が楽しめます。

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早朝ウォークで見つけた山野草【露草】

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 朝露に映える【露草】

露草は、宇奈月の林道の溝沿い等のやや湿った所で見られるツユクサ科の一年草です。
大きな背丈のイタドリやタケニグサ等の下で、青い可憐な花を咲かせています。
内花被3片のうち2片が立ち上げっているので、スズ虫が羽を広げて啼いているところを連想します。

花は、朝開いて昼にはしぼみます。
露の降りる朝しか見れないので、露を帯びた草の意味からこの名前がつきました。
その他に、万葉集では「月草」として詠われ、日本画では露草と蛍を描いた作品があり「蛍草」ともよばれている所以です。

弊館に所蔵している器の中にも、団扇の形のお皿に露草と蛍の絵付けの作品があります。

日本人の自然をめでる心の現れでわないでしょうか。

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早朝ウォークで見つけた山野草【大葉擬宝珠(オオバギボウシ)】

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 沢沿いの茂みにひっそりと咲く【大葉擬宝珠】

大葉擬宝珠は、宇奈月の沢沿いの傾斜地に自生するユリ科の大形の多年草です。
7月頃、沢沿いの傾斜地で直射日光が当たらない茂みに多く見られ、今回は遅咲きのものです。

総状にについている4、5cmの白い花は気高さがありますが、昼に咲いて1日で萎んでしまう儚さもあります。

名前の由来は、蕾の形が欄干の飾りである擬宝珠に似ているところからきています。

地元では山菜として人気があり、「ギビキ」と呼ばれています。
一般的には、「ウルイ」として食されます。
少しぬめりにある触感がなんとも言えません。

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早朝ウォークで見つけた山野草【葛の花】

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 大木や山の斜面を覆い尽くす【葛の花】

葛は宇奈月のいたるところで目にするマメ科の蔓性大型多年草です。
根から葛粉や漢方薬の葛根をとったり、茎の繊維から葛布を織ったりした身近な植物で秋の七草の一つです。

ひと夏でまわりの木々を覆い隠すほど生命力が強く、宇奈月のいたるところで勢力を伸ばしています。
おそらく若芽のときに餌として食るノウサギ等の小動物がいなくなった為ではないかと思います。

最近、早朝ウォークで猿が葛の花を食べているのを目にします。

葛の花は、色の変化を楽しめます。
最初は薄紅色、それから濃い紅色になり赤紫、紫と変化していきます。

花が終わると、豆のさやに変わります。
宇奈月の山は、日一日と秋の気配を感じさせます。

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早朝ウォークで見つけた山野草【独活(ウド)】

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花の形が花火のようで夏らしい【独活(ウド)】

独活(ウド)はウコギ科の多年草で、茎頂に小さい白い花が球状の花序をなし群がっていて、まるで花火大会のクライマックスのようです。
宇奈月の湿った傾斜地に多く見られます。

春の芽吹いたころの茎は、鮮烈な香りも強く、山菜の王者として人気があります。若葉や若芽は山菜の天婦羅に欠かせない存在です。
アクの強い皮はキンピラにするとおいしくいただけます。

大きくなると食用にも木材にも適さないことから「ウドの大木」という慣用句に使われています。

根は生薬の独活(ドッカツ)で解熱剤として用いられます。

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早朝ウォークで見つけた山野草【大花独活】

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    花びらが蝶の形をしている【大花独活(オオハナウド)】

大花独活(オオハナウド)は、宇奈月の山地の湿った斜面に咲くセリ科の多年草です。

開花時期がハナウドよりも遅く、高地に咲きます。
下界では猛暑が続く8月、冷たい雪解け水が流れている涼しい沢沿いでよく見かけます。

白い花は、5弁花ですが外側の花弁だけが細長くて大きいので、まるで蝶が羽を広げているかのようです。

オオハナウドは山菜として人気の高い独活(ウド)の仲間です。
この他にもハナウド、シシウド、ホソバシシウドやヤマゼリなど多くのセリ科の植物が分布します。

夏空の青さにオオハナウドはとても似合います。

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早朝ウォークで見つけた山野草【九蓋草】

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  山の斜面の木陰に咲く【九蓋草(クガイソウ)】

九蓋草(クガイソウ)は、宇奈月の山の斜面の木陰を好むゴマノハグサ科の多年草です。
7月から8月にわたり川の崖っ淵や、山の斜面に多く見られます。

茎頂に長い総状花序をつけ、多くの花が密集しています。
花冠は筒状で花糸が紫色なので花穂全体が青色に見えます。

葉は輪生し5枚、7枚と奇数が多く、何節も付くことから九蓋草と名付けられました。

青い蕎麦菜や紅色の下野草とともに、爽やかな高原の風に揺れながら天然の花壇を作っています。

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