金鳳花(キンポウゲ) キンポウゲ科

金鳳花(キンポウゲ)は、宇奈月の日当たりのいい平地に生えるキンポウゲ科の多年草です。

宇奈月温泉の県道沿いでもよく見かけます。

花は、高さ50cmぐらいの花茎を出し頂部で分岐して各枝端に1個の黄色の5弁花をつけます。

花弁は光沢を持ち黄金色に輝くところから和名の由来となっていて、広く群生するので、風が通るたびに黄金色に波打ちます。

葉は根出葉で要掌状に深く裂け各裂片は粗い鋸歯状になっており、紅葉のような形がキンポウゲ科の特徴の一つとなっています。

キンポウゲ科の植物は、花が美しいので観賞用に栽培されますが、アルカロイドを含む有毒植物が多く見られます。

延楽ウォーク(大原台山頂コース)

延楽ウォークの大原台山頂コースは、山野草の解説を聞きながら、写真を撮影しながらの片道2時間コースです。

途中のスノーパークでは、鶯の鳴き声を聞きながらワラビ等の山菜を摘みが体験できます。

大原台山頂には、ブロンズ像では日本一の大きさを誇る平和観音像が建立され、世界の安寧を願っております。

はるか彼方に雪を頂いた黒部の山々を望み、眼下にはエメラルドグリーンに彩られた宇奈月ダム湖を望むことができます。

黒部の春を愛でる延楽ウォークは、事前予約制になっています。

射干(シャガ) アヤメ科

射干(シャガ)は、宇奈月のやや湿った樹林内や林道沿いの斜面に群生する、アヤメ科の常緑多年草です。

地下茎からアヤメ科特有の長い匍匐枝(ホフクシ)を出して増えていきます。

葉は、光沢がある緑色の長い広剣状で扇形に生え、基部は茎を抱いています。

分枝した茎の上部に淡青紫の不揃いなアヤメに似た花をつけます。

花弁に濃い紫と黄色の模様が特徴です。

古くに中国からもたらされた帰化植物で、三倍体のため種子ができないようです。

小型のヒメシャガは可憐で香りもよく観賞用として広く愛好されています。

紫華蔓(ムラサキケマン) ケシ科

紫華蔓(ムラサキケマン)は、宇奈月の林道沿いの林縁や藪陰に多く見られるケシ科の越年草です。

茎は柔らかく多汁質で紅色をおびています。

葉は根生し、2回3出複葉で柔らかくて先端には鋸歯があります。

瑞々しい薄い葉の裏から光を当てるとが美しく萌葱色に浮かびます。

これもスプリング・エフェルメで、周りの落葉樹の葉が少し成長するとすぐに消えていく儚い春の植物です。

根にしっかりと栄養を蓄えていますので来春も美しい花をを咲かせます。

美しい花ですが、全草にプロトピンというアルカロイドを含む有害植物なので注意が必要です。

垣通(カキドオシ) シソ科

垣通(カキドオシ)は、宇奈月の山道の草叢に生えるシソ科の多年草です。

花は、淡紫色で小さな唇形花で1個から3個つけます。

茎葉はシソ科特有の香りがあり、細い毛がつています。

節から根を出してしっかりと固定して、蔓を伸ばして増えていきます。

和名の由来は、茎がよく伸びて垣の間を通って増えることから。

草苺(クサイチゴ) バラ科

草苺(クサイチゴ)は、宇奈月の山間部の林道沿いに生える、バラ科の落葉小木です。

地下茎は横に這い、至る所で地上に新苗を伸ばします。

茎は堅く赤褐色で全体に棘があります。

短い枝の先に上向きに開き、くっきりとした白色の5弁花をつけます。

画像は珍しい6弁花です。

葉は、互生し奇数羽状複葉で、花枝には3小葉がつき、頂小葉は卵形で縁には細かい重鋸があり、葉の裏面には小さな棘が無数にあります。

受粉した一つ一つの雌しべがつぶつぶの実になり、赤い苺に成長します。

春虎の尾(ハルトラノオ) タデ科

春虎の尾(ハルトラノオ)は宇奈月の落葉樹林に生えるタデ科の多年草です。

花は、高さ10cm位の花茎の先に密な花穂をつくり、白色でわずかに淡紅色をおびます。

花弁はなく白いのは萼で5箇所に深く裂け赤い葯をつけた雄しべが目立ちます。

花穂を虎の尾に見立て、春早く咲くところから和名がきています。

地下茎は、横に這って所々膨らみ多くの根出葉が出ますので、かたくりの群落の中にまとまって咲いているのをよく見かけます。

これも、初夏には姿を消してしまうスプリング・エフェメラルの一種です。

延楽ウォーク(黒部川扇状地)

本日の延楽ウォークは、「黒部川扇状地の春を見つける」というテーマで歩きました。

黒部川扇状地の扇頂である愛本から黒部川の右岸、左岸を歩くコースです。

田んぼには水が張られ、後立山連峰の雪を頂いた峰々が水面に映り込んでいます。

板屋楓(イタヤカエデ) カエデ科

板屋楓(イタヤカエデ)は、宇奈月の山地に生えるカエデ科の落葉高木です。

黒部峡谷には樹齢300年以上の巨木があります。

葉は、掌状に浅裂していますので切れ込みの深い羽団扇楓と容易に見分けることができます。

花は淡黄色で葉の色とよく似ているので気づかずに通り過ぎることがあります。

葉は秋には黄金色に色付き、太陽の光に照らされながら落葉する様は、荘厳そのものです。

羽団扇楓(ハウチワカエデ) カエデ科

羽団扇楓(ハウチワカエテ)は、宇奈月の山地に生えるカエデ科落葉高木です。

葉は、大型で10cm前後で天狗の団扇に似た形をしています。

花は、一つの株に単性花と両性花が混ざり合っている雌雄雑居性で、葉よりわずかに早く開きます。

若枝の先に紫紅色の散房状花序を下げ、柔らかな萌黄色の新葉とのコントラストが実に美しく映えます。

実は翼果となり回転しながら落下します。

秋には真紅に紅葉し黒部峡谷の紅葉の美しさを造り出しています。