土潤溽暑(つち うるおうて むしあつし)

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<見頃を迎えた球紫陽花>

7月28日から七十二侯は、「土潤溽暑(つち、うるおうてむしあつし)」で二十四節気「大暑」の次侯にあたる。

梅雨の湿気を帯びた大地に、強い日差しが照りつけて蒸し暑くなる頃という意味。溽暑(じょくしょう)とは湿気が多く蒸し暑いこと。

今年は7月9日に梅雨が明け、毎日酷暑が続く。

黒部の山々の雪形は、かなり小さくなり雪解けが進んでいる。

黒部川の水量は例年に比べると少なく、宇奈月ダムからは水が流れていない。

ダム直下にある宇奈月発電所の発電機を廻し終えた水が、黒部川本流に放出され、川の流れを作っている。

それでも早朝の山から吹き下ろす風は冷たく心地良い。

早朝ウォークのコースの山彦遊歩道では薄紫色の球紫陽が見頃を迎える。

紫式部の花はあまり目立たないが、枝先に小粒の花を多く集めている。

桐始花結(きり はじめて はなを むすぶ)

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<桐の花が実を結ぶ>

7月23日から二十四節気は「大暑」。日本列島は太平洋高気圧に覆われ、加えて中国大陸からはチベット高気圧が重なるように広く覆う。

梅雨が明けてから連日猛暑日が続き、埼玉県熊谷市では国内最高の41.1度を記録する。

七十二侯は、「桐始花結(きり はじめて はなを むすぶ)」で二十四節気「大暑」の初侯にあたる。

春に開花した桐の花が大暑に入り実を結ぶ頃という意味。

桐はキリ科の落葉広葉樹で宇奈谷沿いや宇奈月温泉上流のうなづき湖の湖畔に多く見られ、五月中旬には薄紫の筒状の花が開花する。

大暑の今は、卵形の茶色い実を付ける。桐は高木で枝を大きく伸ばし、広卵形の大きな葉を多く付けるので、心地よい木陰を作ってくれる。

古くから、鳳凰の止まる木として神聖視されてきた。

桐紋は菊の御紋に次ぐ高貴な紋章として皇室で受け継がれ、近代以降は日本国政府の紋章として使用されている。

温風至(あつかぜ、いたる)

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<宇奈月ダムの排砂>

7月7日から二十四節気は「小暑」。

例年この時期は、長く続いた梅雨が終わりを告げ夏本番となる頃。

今年は太平洋高気圧とオホーツク高気圧に梅雨前線が挟まれて停滞状態。

気象庁は過去最多となる9府県に各地に大雨特別警報が出され、西日本を中心に甚大な豪雨被害が広がっている。

宇奈月温泉上流にある宇奈月ダムと出し平ダムでは、今年2回目となる連携排砂が行われた。

七十二侯は、「温風至(あつかぜ、いたる)」で二十四節気「小暑」の初侯にあたる。

温風とは南風のことで、温風が吹いて蒸し暑い日が増えてくる頃という意味。

沖縄から順に梅雨明けが始まるのもこの時期である。

早く雨が治まり、一日も早い復旧が望まれる。

半夏生(はんげ、しょうず)

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7月2日から七十二侯は、「半夏生(はんげ、しょうず)」で二十四節季「夏至」の末侯にあたる。

半夏という薬草が生える頃という意味。

半夏は烏柄杓(からすびしゃく)でサトイモ科の多年草。

花茎の頂きに仏炎包をつけ、中に肉穂花序を付ける独特な形をしている。

宇奈月の山野で見かける座禅草、水芭蕉、蝮草なども仏炎包を有し肉穗花序を付けている。

仏炎包とは仏像の光背の炎形に似ているため。

この頃に降る雨は、半夏雨(はんげあめ)と言われ、大雨になることが多い。

梅雨前線が日本列島に停滞するこの時期に、宇奈月ダムでは増水を利用して堆積した土砂を吐き出す排砂が行われるが、今年は6月28日に行われた。

上流のダムと連携排砂される。

7月1日は北アルプス・立山の夏山開き。

みくりが池周辺では高山植物の見頃を迎える。

いよいよ夏山のシーズン到来である。