麦秋至(むぎのとき いたる)

<黒部川扇状地の麦の収穫の頃>

6月1日から七十二侯は「麦秋至(むぎのとき いたる)」で二十四節気「小満」の末侯。黄金色に色づいた麦の穂が実る頃という意味。

黒部川扇状地の田んぼでは満面の水が湛えられ、苗が整然と植えられている。一部の田んぼでは麦の穂が実り、収穫の頃となる。麦の実りの季節を「麦秋」と呼ぶ。麦秋は梅雨入り前の一瞬の輝きである。この地で栽培される麦は、二条大麦で上品な酵母の香り高い宇奈月ビールの原料となる。

一方黒部の山々の次第に色味を増す緑は、濃淡のグラデーションを見せてくれる。この時期の雨も翠雨、緑雨、青雨などと色で表現される。6月1日は衣替え。旅館の室礼もいよいよ夏へと近づく。