犬芥子(イヌガラシ)  アブラナ科

<小さな花は犬辛子>

犬芥子(イヌガラシ)は、宇奈月の山道の道端に自生するアブラナ科の多年草です。

秋に種子から発芽して冬には根出葉が地表にへばりつくように広がります。
葉は長い楕円形で羽状に分裂し、鋸歯がありますが毛はないです。花は総状花序ににつき花柄のある小さな黄色い花を咲かせます。果実は円柱状の線形の莢(サヤ)になり、熟すと裂開して種子を出します。

和名は、芥子に似ているが食べられないまがいものの意味です。役に立たない雑草にはイヌという名前がつきます

涼風至(すずかぜ いたる)

<甘い香りを漂わせる葛の花>

8月8日から二十四節気は「立秋」。猛暑日が続くが、暦の上では秋を迎える。

宇奈月は、日中まだまだ厳しい暑さが続くが、朝に涼やかな川風の気配が感じられるようになる。立秋以降の暑さを残暑といい、手紙の時候の挨拶は「残暑見舞い」となるが、今年はまだまだ酷暑日が続く。

七十二侯は「涼風至(すずかぜ、いたる)」で、二十四節気「立秋」の初侯にあたる。季節は少しずつ秋に向かい、涼しげな風が吹く頃という意味。

山では雨不足により焼けた葉を纏う木々が見られる。葛は様々な樹木に絡みつき、赤紫の花を開花させ、甘い香りを周辺に漂わせている。とにかく暑さに強い植物である。そんな葛の葉の陰から、集く虫の音が聞けるのも間近である。

立山岩蕗(タテヤマイワブキ) ユキノシタ科

<水の滴る谷間に自生する>

立山岩蕗(タテヤマイワブキ)は、宇奈月の深山の谷筋に生えるユキノシタ科の多年草です。

葉は、円形で根葉のみで、基部は心形で縁に整然として大きな卵型の鋸歯が並びます。花径には疎らに微毛があり、小さな花が円錐状に多くつき花柄基部には苞葉があります。花は一見して、蕗雪ノ下と似ています。

周りには、冷たい雪解け水が、常時流れています。