麋角解(さわしかのつのおつる)

<ひっそりと静まり返った、うなづき湖>

12月27日から七十二侯は「麋角解(さわしかのつのおつる)」で二十四節気「冬至」の次侯にあたる。牡鹿は、繁殖期が過ぎると角が根元から抜け落ち春になると新しい角が生え代わる。麋(さわしか)の角が抜ける頃という意味。

麋(さわしか)とはオオジカのことで、かつて中国に生息していた麋鹿(びろく)とも言われている。別名「四不像」とも呼ばれ、中国の「蹄は牛に似て牛にあらず、頭は馬に似て馬にあらず、角は鹿に似て鹿にあらず、身は驢馬に似て驢馬にあらず」という伝承からきている。

宇奈月温泉ではカモシカの生息数が年々増えている。冬は冬眠せずに餌を求めて、自分の縄張り内をゆっくりと移動する。樹木の葉が落ちて、山の斜面が雪で覆われた今頃が一番見つけやすい。温泉街から徒歩30分程で「うなづき湖」に至る。雪を纏った黒部の山々が、湖面に写り込む美しい湖である。2001年竣工の宇奈月ダムによってできた山あいの人造湖である。湖畔の雪の斜面を、カモシカが移動するのがよく観察できる場所でもあり、野生の猿もよく観察できる所でもある。