雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

<栃の森散策道(旧十二貫野用水路)入口>

9月22日から二十四節気は「秋分」を迎える。「春分」と同様、昼と夜の長さが同じになり、この日を境に陽は弱く短くなる。季節は少しずつ冬へと向かう。

七十二侯は「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」で、二十四節気「秋分」の初侯にあたる。黙黙と力強く湧く入道雲は消え、夕立時に鳴り響いた雷が収まる頃という意味。これに対して七十二侯の「雷乃発声(かみなりすなわちこえはっす)」は、二十四節気「春分」の末侯で、今年は3月30日であった。

雷の多い年は、豊作だと言われるくらい、お米には雷が密接に関係している。恵みの雨をもたらすのが雷雲。その閃光を稲妻と表現するのも、稲作文化の象徴かもしれない。 黒部川扇状地の平野は、半分以上が稲刈りが終わっている。

日差しが和らいでくると、栃の森散策道(旧十二貫野用路)のウォーキングが爽快である。遊歩道の入り口は、宇奈月温泉スキー場の直下にあり、杉の木立が迎えてくれる。最終地点の尾の沼までの2.8kmのコースで、所要時間は1時間20分。眼下に宇奈月ダムとうなづき湖を眺め、途中、樹齢300年の大樹が集まっている「栃の森」を抜けると、対岸にはヨーロッパの古城を模した新柳河原発電所が見えてくる。アキアカネが飛び交う中を歩いていくと滝と急流の轟音が聞こえてくる。砂防堰堤が作る滝が連なる谷「尾の沼」で、コースの終点である。谷沿いに設けられた「とちの湯」の露天風呂で汗を流し、温泉街を目指す。

天人草(テンニンソウ) シソ科

<大形なので目立ちます>

天人草(テンニンソウ)は、宇奈月の山中の木陰に群生する、シソ科の大形の多年草です。

茎は直立して50cmから100cmぐらいになり、葉は長楕円形で対生し、鋸歯縁で両端は尖っています。花は、淡黄色で茎頂に細長い花穂をつくって、密につきます。4本のおしべと1本のめしべは、花柱とともに長く花外に付き出でています。