背高泡立草(セイタカアワダチソウ) キク科

<群生する外来種>

背高泡立草(セイタカアワダチソウ)は、宇奈月の荒れ地や堤などで大群生する、北米原産のキク科の大型多年草です。

茎は高さ2m位にもなり、葉は披針形で互生しています。秋になると茎頂が分岐して、大型の円錐花序になり黄色の小頭花を多数つけます。

日本へは蜜源植物として導入されました。

犬塔花(イヌトウバナ) シソ科

<小花をたくさんつける>

犬塔花(イヌトウバナ)は、宇奈月の山の木陰や路傍に生える、シソ科の多年草です。

茎は、シソ科特有の方形で長さが30cm前後です。葉は、狭卵型でやや薄く、縁には鋸歯があり対生しています。夏から秋にかけて茎の先に花穂を作り、輪生状に淡紅紫色を帯びた小花を付けます。萼は筒状で、先は2唇に分かれ、上唇は3裂、下唇は細く2裂になります。

雌待宵草(メマツヨイグサ) アカバナ科

<帰化植物の一種>

雌待宵草(メマツヨイグサ)は、宇奈月の日当たりの良い草地に生える、アカバナ科の北米原産の帰化植物です。

根出葉は細長く鋸歯があり、茎上の葉はやや小さく広披針形です。葉腋に単生し、花弁は4個で黄色で変異が大きです。花弁と花弁の間に隙間があるものがアレチマツヨイグサで、隙間のないものはメマツグサです。

蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

<「秋草の図」塩崎逸陵>

10月18日から七十二侯は、「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」で二十四節気「寒露」の末侯にあたる。季節は晩秋、冬がそこまでやってきているので、蟋蟀(きりぎりす)が戸口で鳴く頃という意味。昔はコオロギのことをキリギリスと呼んだ。

一雨ごとに秋の深まりが感じられ、黒部の山々の稜線は紅に染まりつつある。17日に立山、白馬岳の初冠雪が気象台から発表され、立山連峰、後立山連峰が昨年より5日早い雪化粧である。黒部の流れは増々清くなり、サケの遡上が始まる。サクラマスは皐月の頃に遡上が終わり、今は黒部の川の深い淵に潜んで、産卵のために支流へ移動する頃合いを探っている。

塩﨑逸陵画伯が描いた「秋草の図」には、秋の虫が描かれている。塩﨑逸陵は、富山県高岡市出身の日本画家で東京美術学校(東京藝術大学)に学び、川端玉章、寺崎広業に師事した。気品あふれる花鳥画や人物画を描き、その足跡が延楽に残されている。

川緑(カワミドリ) シソ科

<強い香気がある>

川緑(カワミドリ)は、宇奈月の山の草地に生える、シソ科の多年草です。

葉は、シソ科特有の方形で、全体に強い香気があります。葉は広卵形で、鋸歯があり対生しています。

枝の先に10cm前後の密な花穂を作り、淡紅紫色の花を密に付けます。萼は筒状で、花冠は二唇形で上唇は直立し、、下唇は開出して3裂します。

秋の野罌粟(アキノノゲシ) キク科

<日当たりの良い処を好む>

秋の野罌粟(アキノノゲシ)は、宇奈月の日当たりのよい、至る所に生えるキク科の一年草または越年草です。

茎の高さが、200cmにもなる大形で、茎葉は深く羽裂して互生し、茎を切ると白い乳液が出ます。茎の上部は分岐して円錐花序となり、淡黄色の頭花を上向きに多数開く。総苞は円柱状で瘦果が成熟すると、その下部が膨れてきます。

野紺菊(ノコンギク) キク科

<一般的にみられる野菊>

野紺菊(ノコンギク)は、宇奈月の山野や路傍に生えるキク科の多年草で、地下茎を出して増えます。野菊の一種である嫁菜によく似ていて、地方によっては変種もあるので見分けるのが困難です。

茎は、よく分岐して真直ぐ伸びます。葉は長楕円形で互生し、両面に短毛を密生してざらつきます。この点が、ほぼ無毛の嫁菜との違いです。茎の先端の花序はゆるい散房状で、頭花の周辺の舌状花は細長く紫色から淡紫色の野菊です。

御蓼(オンタデ) タデ科

<雌株の果実は紅色を帯びる>

御蓼(オンタデ)は、宇奈月の亜高山帯から高山帯にかけて分布する、タデ科の多年草です。

根茎の各節から芽を出し、中空の太い茎を伸ばし、高さが30~100cmになります。 葉は単葉で互生します。

夏から秋にかけて、上部の葉腋から花穂が伸び、総状花序となり円錐状になります。雌株の果実は、痩果で3個の翼があり、紅色を帯びます。

菊花開(きくのはなひらく)

<堂本印象:国光>

10月13日から七十二侯は「菊花開(きくのはなひらく)」で、二十四節気の「寒露」の次侯にあたる。菊が咲き乱れる頃という意味。各地で菊祭りが開かれ、朝晩の冷え込みがはっきりと感じられる頃でもある。

紅葉前線は9月中旬の立山室堂平(2450m)付近から次第に高度を下げ、今は黒部平(1828m)付近が紅葉の見ごろである。「秋の日はつるべ落とし」と言うくらいに日が短くなり、太陽はあっという間に沈んで、夜空には冴え冴えと月や星が輝く季節でもある。

清少納言は枕草子で「秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、鳥の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさえあはれなり。まいて雁などのつらねたるが、いとちいさく見ゆるはいとおかし。日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。」と歌っている。宇奈月温泉に浸かり、夕暮れ時の虫や風の音に、風情を感じてみたいものだ。

大虎杖(オオイタドリ) タデ科

<白い花の虎杖の群生は圧巻>

大虎杖(オオイタドリ)は、宇奈月の亜高山の草地に生える、タデ科の大型の雌雄異株の多年草です。

地中に根茎が長く伸び、木質化し、各節から芽を出し、中空の太い茎を、大きく伸ばします。葉は広卵形で先は細く尖り、基部は浅い心形で互生します。

夏から秋にかけて、上部の葉腋から花穂が伸び、複数状に白色の小花を付け、花弁がなくて萼片があります。春先の芽は、山菜として食されます。