油滴天目向附

<宇宙を想像してしまう景色>

秋が深まると、ぬるめのひやおろしが恋しくなります。肴は、白海老のお造りです。お造りは1匹1匹を皮をむき、むき身にして使います。昆布の風味が白海老に伝わる白海老の昆布締めです。

季節の器は、「油滴天目向附」です。釉薬の結晶が見せる千変万化の景色は、宇宙を想像させます。艶やかな光をお楽しみください。

竜胆(リンドウ) リンドウ科

<山の斜面にひっそりと咲く>

竜胆(リンドウ)は、宇奈月の山野に生える、リンドウ科の多年草です。

葉は披針形で、葉縁は切れ込みのない滑らかな全縁です。葉の表面には、3条の並行する脈があり裏面は白く対生し、葉柄は無く茎を抱き、先端は尖っています。茎は、やや細く直立または斜上し、切り口は苦みがあります。花は、茎頂か上部の葉腋に、青紫色の筒状をした鐘形の花をつけます。先端は5裂し上向きに付きます。

和名の由来は、熊胆よりもさらに苦いので竜胆と名づけられました。竜胆の全草は苦く、特に根は苦く薬用とし用いられています。源氏の家紋として知られる笹竜胆は、竜胆の花を図案化したものです。