芹乃榮(せりすなわちさかう)

<正月飾り>

1月5日から二十四節気は「小寒」に入る。この日から節分までを「寒の内」。節分の翌日は立春で「寒の明け」を迎える。それまでは厳しい寒さが続き、「小寒の氷、大寒に解く」と言う故事があるほど、寒さは一層厳しくなる。地元の酒造会社では新酒の仕込みが最盛期を迎える。杜氏や蔵人が朝早くから作業に精を出す。

七十二侯は、「芹乃榮(せり、すなわちさかう)」で二十四節気「小寒」の初侯。厳しい寒さが続くが田んぼや水辺では、芹が生え始める頃という意味。芹は春の七草の一つで、正月7日に七草粥を食べると一年の邪気を祓うとされる。

玄関の正月飾りは、地酒の菰樽に鏡餅を飾りその上に伊勢海老を戴くという創業時からの形である。歳神様をお迎えする際の、目印となる特大の門松も飾り付ける。

新春の延楽ギャラリーは、横山大観「旭日」、安田靫彦「春刻」、児玉希望「雪の橋立」、金島桂華「雪の寒椿」。これからも受け継がれるお正月の室礼である。 本年は、コロナ禍により正月の行事はすべて中止となった。今年こそは、平穏な年であることを願う。