上溝桜(ウワミズザクラ) バラ科

<甘い香りを漂わす上溝桜>

上溝桜(ウワミズザクラ)は、宇奈月の山野に自生するバラ科の落葉高木です。高さは10~20mになります。

葉は桜の葉と同様で楕円形で先が細くなり、縁には鋸歯があります。木肌は桜と全く同じです。開花は5月の初旬、新枝の先の長い花序に小白花を多数つけるので白いブラシのように見えます。辺り一面に甘い匂いを漂わせ、遠くから見ると雪が積もったように見えます。

果実は初夏の頃に赤くなり、やがて黒く熟します。この実を狙って野猿達が集まり、絶好の餌となります。

沢繁縷(サワハコベ) ナデシコ科

<花弁の先端に切れ込みが入る>

繁縷(サワハコベ)は、宇奈月の山地の落葉樹林内に生えるナデシコ科の多年草です。

茎の上部は斜上して分岐し、下部は地を這ってひげ根を出し群落を作ります。葉に葉柄があり三角状卵型で、先端は鋭形になっています。花は先端で単生し、白色の5個の花弁は2中裂しています。カタクリの花が終わると一斉に咲き始めます。

春の七草のハコベは花弁の切れ込みが深く、10個の花弁に見えるので違いがよくわかります。沢繁縷も樹林内の木々の葉が広がり陽光が弱くなる頃、消えてしまうるスプリング・エフェメラルの仲間です。

浅葱交趾鯉幟筒向付

<雅膳の一品>

雅膳の一皿は、白魚の酒煮と山菜と生くちこです。 黒部峡谷は新緑が美しく映える頃となりました。きりっとした地酒は、千代鶴「恵田」がおすすめです。

季節の器は、端午の節句にちなんで「浅葱交趾鯉幟筒向付」です。 鯉の目玉や鱗は銀彩で加飾され、浅葱交趾の青みを一層引き立ててくれます。