仁清色絵月薄絵皿

<銀彩の月絵>

今年の中秋の名月は9月21日です。この時期は秋雨前線が日本列島にかかるため、月を愛でる日が少なくなります。富山湾ではオニカサゴやアマダイなどの底物が美味しくなる時期です。雅膳の一皿は、甘鯛味噌幽庵焼きです。

季節の器は、「仁清色絵月薄絵皿」です。金彩、銀彩、緑釉を使い分けて名月と芒を描いています。お軸も月に秋草と秋の虫。白露に入ると虫の音が、草叢から聞こえてきます。

白鬚草(シラヒゲソウ) ユキノシタ科

<レースで作られたような花を咲かせる白髭草>

白髭草(シラヒゲソウ)は、宇奈月の山地の湿った陰地に自生するユキノシタ科の多年草です。今年も限られた場所にひっそりと咲いています。かつては林縁でよく見かけましたが、最近は絶滅に近い状況です。

葉は、やや丸いハート型で茎を抱くようについています。茎は分岐することなく直立で、茎頂に白い花を1個つけます。和名は、白い5個の花弁の縁が、糸状に細裂している形状を白髭に見立て、白髭草と名付けられました。

可憐でレースのように織り込まれた複雑な白い花。その自然の造形美に魅了されます。