色絵山水十二角足付皿

<艶やかな色絵>

雅膳の一皿は、赤烏賊と牡丹海老の昆布締めです。軽く昆布で締めてありますので締め具合が絶妙です。季節のうつわは「色絵山水十二角足付皿」で、初代宮永東山の作品です。造形と色合いが優麗な作品です。

宮永東山は、明治元年加賀で生まれドイツ語、フランス語を学んだ後、東京美術学校で教鞭をとります。明治30年、農商務省に入省し2年後にパリ博に派遣され2年間滞欧し、各国の美術工芸を視察して帰朝します。明治42年に京都伏見の深草で陶窯します。大正8年に荒川豊蔵が加わります。高峰譲吉がアルミ精錬会社を立ち上げた年です。翌年から黒部川の電源開発が始まります。

豊蔵は、昭和2年に北大路魯山人が主宰する鎌倉星岡窯に移るまで、東山窯で本格的に陶業を修め、大正12年には工場長となります。宇奈月の台地に木管で黒薙から引湯された年です。宇奈月温泉誕生の年で99年前の事です。

素馨(ソケイ) モクセイ科

<芳香がある白い花>

素馨(ソケイ)は、宇奈月の日陰の岩場の斜面に生える半蔓性のモクセイ科の常緑低木です。

原産はカシミールの山地でシルクロードで経て中国に入り、江戸末期に清国から日本に入りました。モクセイ科の木は、芳香があるので香水の原料に使われました。和名は蔓茉莉(ツルマツリ)でジャスミンの仲間です。

葉は、奇数羽状複葉で羽状楕円形の小葉を2から4対つけます。花は、茎頂もしくは上部葉腋から集散花序をだし白色の小花をまばらにつけます。花冠の下部は細い筒状になり上部は4裂または5裂して星状に平開します。

初夏の香りを楽しむのに適した花です。