九蓋草(クガイソウ) ゴマノハグサ科

<山の斜面に群生する九蓋草>

九蓋草(クガイソウ)は、宇奈月の低山から亜高山の斜面に自生するゴマノハグサ科の多年草です。7月から8月頃、川の崖渕や亜高山の斜面に多く見られます。

茎は根際から直立し、長いもので1メートル近くあり直ぐに目に付きます。茎頂に長い総状花序をつけ、多くの小花が密集します。花冠は筒状で花糸が紫色なので、花穂全体が薄紫色に見えます。

葉は楕円形で、先は尖り細かな鋸歯があり輪生しています。輪生葉は、5枚、7枚と奇数が多く、何節も付くことから九蓋草と名付けられました。

青い蕎麦菜や、淡紅色の越路下野草とともに、爽やかな高原の風に揺れながら、天然の花壇を作っています。

涼風至(すずかぜ いたる)

<甘い香りを漂わせる葛の花>

8月7日から二十四節気は「立秋」に入ります。まだまだ猛暑日が続きますが、暦の上では秋を迎えます。 宇奈月では日中、厳しい暑さが続くきすが早朝には、涼やかな川風の気配が感じられるようになります。立秋以降の暑さは残暑となり、手紙の時候の挨拶は「残暑見舞い」となります。今年も酷暑日は、お盆頃まで続きそうです。

七十二侯は「涼風至(すずかぜいたる)」で、二十四節気「立秋」の初侯となります。季節は少しずつ秋に向かい、涼しげな風が吹く頃という意味です。毎朝行っているウォーキングのコースの山彦遊歩道には、葛の花がたくさん落ちています。遊歩道沿いに自生している暖香梅や、黒文字の枝の間から落花してきます。

葛は、様々な樹木に絡みつき赤紫色の花を開花させ、その甘い香りを周辺に漂わせます。しかも暑さに強い植物なので、植生の範囲を拡大していきます。そんな葛の葉陰から、集く虫の音が聞けるのも間近です。