白雲木(ハクウンボク) エゴノキ科

<雨上がりに、ひときわ白さが眩しい白雲木>

白雲木(ハクウンボク)は、宇奈月の山地に生えるエゴノキ科の落葉高木です。

葉は大きく卵円形で、裏側は密毛があって白く、葉柄の基部は膨らんで冬芽を包んでいます。新枝の先に長い総状花序をつけます。柄のある白色の5深裂した筒状の花を多数垂下します。

満開の白い花を白雲に見立てたことが、和名の由来となっています。

空木(ウツギ) ユキノシタ科

<夏の訪れを知らせる卯の花>

 空木(ウツギ)は、宇奈月の山道の斜面でよくみられるユキノシタ科の落葉低木です。

葉は対生で楕円形になり、先は長くとがり縁には微細な鋸歯があります。 花は、短い枝の先端に円錐花序を付け開花します。 花序は、白色の花弁を5個持ち長楕円形です。 文部省唱歌「夏はきぬ」で歌われている卯の花です。

枝の中に幾分か空洞があるので空木と名付けられました。空木(ウツギ)は 姫空木(ヒメウツギ)よりやや大形で、葉や若枝に星状毛があり、ざらつきがあります。姫空木(ヒメウツギ)は、葉が薄く滑らかです。 よく似ているので見分けが難しいです。