木五倍子(キブシ) キブシ科

<早春の宇奈月谷で開花するキブシ>

木五倍子(キブシ)は、早春の宇奈月谷でよく見かけるキブシ科の雌雄異株の落葉低木です。藤のような花序に黄花が付くので黄藤(キフジ)ともいいます。

前年の秋に枝の葉腋から総状花序をたらし、出葉前の下旬ごろに一面に開花します。花は鐘形で雄花は淡黄色で雌花はやや緑色を帯びています。和名は、秋に熟す緑黄色の果実を染料の原料である五倍子(フシ)の代用として使ったことに由来します。早朝、山歩きをすると木々の芽吹きに出会い、自然の息吹を感じることができます。

祥瑞一閑人向付

<祥瑞の鉢の写し>

3月に入ると細魚が獲れ始めます。季節のうつわは「祥瑞一閑人向付」です。
一閑人とは、蓋置、火入などで、小さな人形が一つ、内側をのぞくような姿でつけられている意匠のものをいいます。人形を閑人に見立てた説もありますが、井戸を看る意味の「井看人」とも書きます。

明時代(17世紀)の景徳鎮で焼かれた祥瑞の鉢に、見込み口返に一閑人が付いている向付があります。これはそれの写しです。