延齢草(エンレイソウ) ユリ科

<湿ったところを好む延齢草>

延齢草(エンレイソウ)は、宇奈月の深山や、山地の樹陰に生えるユリ科の多年草です。

太く短い根茎から15cmから20cmの茎が1本伸び、その頂部に3個の葉が輪生します。葉は、広卵円形で葉柄を持たず茎から3枚の葉を直接つけています。葉が双葉葵に似て立っているので立葵とも呼ばれています。花は、輪生した葉の中心から出る花柄の上につき、花弁はなく濃い紫色に近い茶褐色の3個の萼片からなり横向きに咲きます。

根茎にはサポニンが含まれる有毒植物ですが、根茎を干したものを延齢草根と言い、胃腸薬などの薬草として使われていました。このことが延齢草の名前の由来となっています。

岩団扇(イワウチワ) イワウメ科

<雪が解けた岩場に咲く岩団扇>

岩団扇(イワウチワ)は、宇奈月の深山の岩場や落葉樹林下のやや湿ったところで見られるイワウメ科の多年草です。

雪が解ける頃、葉脈から花茎が伸びて一輪の薄紅色の花をつけます。葉は円形で端は小さな鋸状で、基部が深くはハート型となっています。春山登山で岩場の上部から岩団扇の花が回転しながら落下するのを目にすることがあります。

和名の由来は、岩場に生え葉は革質で厚く光沢があり、形が団扇に似ていることによります。宇奈月温泉では町の花として親しまれ、宇奈月音頭や宇奈月小唄にも歌われています。