鱖魚群(さけのうお むらがる)

<雪解け水の多い春の愛本堰堤>

現在の愛本堰堤は、昭和44年に流されて同48年に築造され、新たに魚道が設けられた。

黒部川は急流河川で流出土砂も多く、その土砂で魚道が度々埋まり今年も機能しなかった。

故に今年も宇奈月温泉の周辺で鮭の遡上が見ることができなかった。ところが桜鱒は年々数が減少しているものの、支流で確認できる。

桜鱒は最上の鱒ずしに使用される鱒である。桜鱒は春に海から遡上する。春の黒部川は雪解けで水が増水し、急流となって川幅一杯に流れる。

堰堤が隠れるほどの大量の水で遡上が可能になる。

桜鱒は、夏の期間は深い淵に潜み、山の木々が色づく10月下旬から11月中旬にかけて産卵する。

孵化した稚魚は降海型と河川残留型に分かれ、降海型は3年かけて桜鱒となって黒部川に帰ってくる。

河川残留型は山女魚となる。

黒部川ではその稚魚を守るため2月の末まで禁漁となる。