
正月2日に宝船の絵を枕の下に入れて寝ると、よい初夢を見ることができると言われています。宝船とは、七福神や八仙が乗る宝物を積み込んだ帆船のことで、縁起物として親しまれています。また新年を表す季語でもあります。
季節のうつわは「仁清色絵宝船絵向付」です。
正月2日に宝船の絵を枕の下に入れて寝ると、よい初夢を見ることができると言われています。宝船とは、七福神や八仙が乗る宝物を積み込んだ帆船のことで、縁起物として親しまれています。また新年を表す季語でもあります。
季節のうつわは「仁清色絵宝船絵向付」です。
新しい年の幕開けです。新年の焼き物は、出世魚の鰤の塩焼きです。おめでたい出世魚でお雑煮に塩鰤を使います。
新年のうつわは「仁清日ノ出六寸皿」です。日の出は朱で、雲は金彩を使った新年にふさわしい器です。
新年明けましておめでとうございます。今年はコロナが収まって平穏な年でありたいと願っています。本年もよろしくお願い申し上げます。
新年のうつわは「仁清色絵寿鶴六寸皿」です。旭日に群鶴を描いた吉祥の図柄です。
大陸から寒気団が下りてくると、底引網で獲れる魚がおいしくなります。真鱈や鮟鱇などの鍋物が特に旨くなります。併せて根菜類も甘みを増してきます。雲子と海老芋、里芋を含め煮にして出汁のきいた吉野葛で仕上げます。
季節のうつわは「色絵松絵向付」です。雪で松の青さが引き立ちます。
三箇日の前菜は、富山の素材を美しく盛り付けることから始めます。器は、羽子板の形の物から三方を模った物等で、正月らしさを醸し出します。輪島塗のへぎ目盛器も使います。杉蓋には正月らしく、縁起物の七福神や雪松の図案のものを使います。
季節のうつわは「輪島塗・黒盛器枌目と七福神杉蓋」で、 枌板(へぎいた)の盛器です。
真冬でも青々と葉を茂らせる若松は、門松の飾りには欠かせません。新年に使う器にも若松が配してあります。料理は、真鱈の白子を使った雲子豆富です。
新年のうつわは「仁清色絵若松向付」です。新芽の部分は鮮やかな緑釉を使い、幹の部分が金彩が使われています。小さいながらも品があり幕の内にふさわしい器です。
蕪寿し、唐墨、黒豆と冬の山海の珍味が充実してきました。地酒が進みます。富山は麹を使った発酵食品が多く、長い冬には欠かせない食材です。
なかでも蕪寿司(かぶらずし)は、古くからお正月に味わう麹で漬けた漬物です。 塩で漬けた大蕪の輪切りに、新鮮な鰤を塩漬けにしその切り身を挟み、麹で漬け込みます。香り付と色合いとして柚、人参、唐辛子を加えます。 蕪寿司が出来上がると、挟んであったブリの切り身は綺麗なピンク色になります。富山に古くから伝わる郷土料理です。各家庭で作ります。
季節のうつわは「一閑高台皿」で漆芸品です。金沢の漆芸家、遊部石斎の作品です。遊部石斎、重二親子が北大路魯山人に協力して、星岡茶寮の漆器を制作しています。
お正月のおせち料理を彩る器があります。色彩的に華やかで、伝統行事に結び付く絵付けや、形が大切にされます。例えば、羽子板と衝羽根の取り合わせと、絵付けは松竹梅を描いています。正月の晴れの舞台にしか使えない器です。前菜を盛りつけたり、揚げ物や焼き物にも使えます。
新年のうつわは「仁清色絵松竹梅羽子板皿」です。見て和やかになる新年を寿ぐ器です。
香箱蟹の漁は、資源保護の観点から1月10日までの短期間です。期間限定となるので、器を変えて楽しみたいですね。小ぶりの器をいろいろと取り揃えて盛り付けます。染付の器にも合います。
季節のうつわは「祥瑞沓形向付」で、四代宮川香斎(初代真葛香斎)の作品です。
祥瑞は古染付と比べて上質な胎土や呉須を用い、より鮮烈な紫がかった濃いブルーの発色が特徴です。文様も幾何学文や花鳥風月を緻密に描き込んだものが多く見られます。
面取りの織部の器は、削いだ面に釉薬の溜りができて濃淡を生み出します。面をとることによって器により表情が出てきます。織部の色合いが蟹の洗いの純白の色を引き立たせます。
季節のうつわは「織部面取り平向附」です。器全体に織部釉がかけられ、粗い土の粒粒感と釉薬の濃淡が、深みのある色合いを引き出します。