白花空木(シロバナウツギ) ユキノシタ科

<まれに白花のタニウツギがある>

白花空木(シロバナウツギ)は宇奈月の山道の則面に生えているのが、まれに見られるユキノシタ科の落葉低木です。

葉は、谷空木と同様、対生で楕円形になり、先は長くとがり縁には微細な鋸歯があります。 花は、新枝の先端や葉腋に散房花序を出し、2から3個の花をつけます。 花冠は白色で筒状鐘形で上部が次第に膨らんで先は5裂しています。枝の中に幾分か空洞があり、白色なので和名の由来となっています。

原種は北海道や日本海側に多く見られます。そのほか宇奈月には沢山のウツギの種類が見られます。

熊苺(クマイチゴ) バラ科

<花弁と花弁の間が離れている>

熊苺(クマイチゴ)は、宇奈月の日当たりのよい山地の荒れ地などの生える、バラ科の落葉低木です。杉林を伐採した翌年によく生えます。

茎や枝は赤紫色で無毛ですが、棘が直角に横に出ます。葉は広卵形で掌状に3~5裂し互生します。縁には不揃いな重鋸歯があり、質はやや厚く裏面脈上には細い毛と棘があります。葉柄にも棘と軟毛があります。

花は5花弁白色で細く、花弁と花弁の間に隙間があります。果実は多数の核果が集まった集合体で、完熟すると赤色から黒くなり、食べることができます。核果の先は尖っています。

吊花(ツリバナ) ニシキギ科

<緑色の小花を多く付ける>

吊花(ツリバナ)は、宇奈月の山地に自生するニシキギ科の落葉低木です。樹皮は灰色で滑らかです。

樹高は、5m前後になり全株無毛で、本年枝は、丸く緑色で細いです。葉は短い柄があり単葉で対生し、長楕円形で細い鋸歯があります。花柄は7cm前後で葉腋から集散花序を下垂し、緑白色の花を数多くつけます。蒴果は熟すと5裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が5個顔を出します。

針槐(ハリエンジュ) マメ科

<甘い香りを放つ針槐・ニセアカシア>

針槐(ハリエンジュ)は、宇奈月の音沢地区の道路沿いに生えるマメ科の落葉高木です。北米原産で日本各地に移植され成長が早く、よく増えます。最近では黒部川の河原での増殖が目立ちます。

直幹性で樹高は20m善城になります。葉は、長さ20cmぐらいの奇数羽状複葉で互生します。基部に1対の棘があります。5~6月、新梢の葉腋に総状花序を垂れ下がらせ白い蝶形花を多数開き、甘い芳香を放ちます。

この花から上質な蜂蜜が採れることから、有用な蜜源植物となっています。ちなみに蜂蜜王国の長野県では74%の蜂蜜が針槐の花から生産されています。

針槐(ハリエンジュ)は、ニセアカシアと呼ばれ、詩や歌謡曲にうたわれているアカシアのほとんどがニセアカシアです。

青油滴天目輪花向付

<宇宙のような広がりの油滴天目>

富山湾の平目に雲丹が合います。延楽自家製の煎り酒でお刺身をいただきます。合わせるお酒は、地酒・勝駒純米吟醸です。

季節の器は、「向付・青油滴天目輪花」です。深みのある青と、油滴が生み出す模様に魅了されます。

真弓(マユミ) ニシキギ科

<紅葉が美しい>

真弓(マユミ)は、宇奈月の山に生えるニシキギ科の大形の落葉低木です。
近縁種にはツリバナがあります。

1年目の枝は緑色をしています。老木になると幹には縦の裂け目が目立つようになります。葉は、長楕円形で対生し細い鋸歯があり、葉脈がはっきりしています。秋の紅葉が美しいです。5~6月にかけて、前年枝に、柄のある集散花序をつけ淡緑色の4弁の小花が開きます。蒴果は、倒三角形で枝にぶら下がるように付きます。

和名は、この材で弓を作ったことによります。

沢蓋木(サワフタギ) ハイノキ科

<雄蕊は多数で花冠より長い>

沢蓋木(サワフタギ)は、宇奈月の山の斜面に自生する、ハイノキ科の落葉低木です。沢を蓋をするように茂るのでこの名前が付きました。別名は、錦織木(ニシゴリ)で、灰汁を紫根染めに用いたことに由来します。

樹高2m前後で、よく分岐し、葉は楕円形で両面にざらつく短毛があります。5~6月、新枝の先に円錐花序をつけ、多くの小さな白花が開きます。花冠は深く5裂し梅の花に似て、雄蕊は多数で花冠より長くなります。石果は瑠璃色で秋を彩ります。

草苺(クサイチゴ) バラ科

<全草にトゲがある>

草苺(クサイチゴ)は、宇奈月の林道沿いに生える、バラ科の落葉小木です。

地下茎は横に這い、至る所で地上に新苗を伸ばします。茎は堅く赤褐色で全体に棘があります。短い枝の先に上向きに開き、くっきりとした白色の5弁花をつけます。画像は珍しい6弁花です。

葉は、互生し奇数羽状複葉で、花枝には3個の小葉がつき、頂小葉は卵形で縁には細かい重鋸があり、葉の裏面には小さな棘が無数にあります。

鬼板屋(オニイタヤ) カエデ科

<5角形の大形の葉です>

鬼板屋(オニイタヤ)は、宇奈月の山地の湿り気のある場所に生えるカエデ科の落葉高木で、高さが12mぐらいになります。

イタヤカエデの仲間の中では葉が一番大きく、葉身は10~25cm、幅7~14cmで掌状に5~7裂になります。葉先は尖り、表面は無毛ですが裏面には短毛が多いです。4月に中旬から黄緑色の花をつけ、5月中旬には緑色の果実をつけます。

和名は、板葺きの屋根に見立てた事によります。

蝮蛇草(マムシグサ) サトイモ科

<紫色を帯びた花柄>

蝮蛇草(マムシグサ)は、宇奈月の山林内や、宇奈月スノーパーク等の草原に自生するサトイモ科の多年草です。

葉は鳥足状に分かれ、小葉は長楕円形で波打っているようで、先は尖り基部も細くなります。中央の茎は偽茎で、葉の基部が合わさって刀の鞘のようになっているところは葉鞘(ようしょう)と呼ばれています。茎頂には仏像の背中の炎のような形をした仏炎苞と呼ばれる花を包む苞があり、紫色の条が入ります。座禅草で紹介した苞で、水芭蕉も同様な苞があります。

蝮蛇草は雌雄異株で、筒のようになった白い苞の合わせ目に小さな穴があいているものは雄花です。一方、雌花は穴がありません。これは雄花から花粉を付けて出てきた昆虫に受粉させるため、逃げ出せないようになっていると考えられています。受粉した花は、秋には真っ赤な実を葡萄状につけます。

宇奈月温泉スノーパークではスギナが群生します。その中に蕨(ワラビ)と蝮蛇草が混在し、鎌首を持ちあげた蝮蛇のような疑似に驚かされます。