亀甲松竹梅蒔絵吸物椀

<亀甲仕上げ>

お椀全体に蒔絵を施してあると、周りが華やかになります。お椀も季節に合わせて使いたいものです。漆は年代を重ねると堅固になります。

雅膳の季節の吸い物椀は、「亀甲松竹梅蒔絵吸物椀」です。京塗りの器です。

染付山水小判皿

<余白の美を生かした染付>

雪の日が続くと真鱈がおいしくなります。魚に雪で鱈になります。初雪のころから取れ始め、身が雪のように白いので鱈の漢字になりました。特に真鱈の白子、真子と最高の食材となります。淡白な真鱈の造りは、唐墨と塩昆布によって旨味が増し、極上の肴となります。地元の皇国晴酒造の「幻の瀧」をぬる燗、温燗で温度を変えて飲むのもお勧めです。

季節の器は、「染付山水小判皿」です。四代清風與平の作です。細やかな筆の線は、余白の中に染付山水として浮かび上がります。

雪見露天風呂「華の湯」

<露天風呂「華の湯」の湯鏡>

露天風呂「華の湯」は、樹齢四百年の檜を使った総檜風呂です。湯舟には雪を纏った峡谷が、湯鏡となって映り込んでいます。水墨画のような幻想的な光景が、眼前に広がります。時折木々の枝に積もった新雪が、雪煙をたてながら舞い落ちます。

黒部峡谷の雪景色を眺めながら湯に浸かる。アルカリ性単純泉は肌に優しく、湯上りも温かく湯冷めがしない温泉です。まさに至福の一時です。

高麗鶴形蓋物

<祝膳の器>

お正月や祝膳などに使う器に鶴、亀、松竹梅などを模ったりする器があります。中には蓋物も多くあります。雅膳の祝膳の一皿に「高麗鶴形蓋物」があります。白磁の蓋物に鶴の造形がしてあります。純白で清楚な器です。

雪見露天風呂「琴音の湯」

<雪に覆われた峡谷>

延楽にある3箇所の雪見露天風呂の内の一つ「琴音の湯」の檜風呂です。 対岸に琴音の滝が見えるところから名付けられました。 中川一政画伯のお気に入りの滝でした。今年は35年ぶりの豪雪で、雪を纏った山々の景色は、幽玄な水墨画の世界です。

黒部の山々と黒部峡谷の雪景色を眺めながら湯に浸かる。時折、雪が川風に運ばれ下から舞い上がってきます。まさに至福の時です。

仁清色絵梅絵五寸皿

<白梅図>

香箱蟹は資源保護の観点から1月10日で漁が終了となりました。暖かいところからの梅の開花が伝わるや否や禁漁となります。

季節の器は、「仁清色絵梅絵五寸皿」です。香箱蟹は色絵があいます。

水泉動(しみずあたたかをふくむ)

<水鳥が飛来する黒部川>

1月10日から七十二侯は、「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」で、二十四節気「小寒」の次侯。冬至から甦った陽光によって、地面が少しづつ温められる。「水泉」とは、湧き出でる泉の意味で、地中で凍っていた泉水が、ゆるやかながら動きだす頃と言う意味。

出典の中国の宣明暦では「鵲始巣」で、鵲(かささぎ)が巣を作り始める頃という意味。宣明暦は平安時代初期に中国から輸入された暦で、唐の徐昴によって作られた。その後、江戸時代に大統歴、貞享歴と変わり、1754(宝暦4)年、渋川春海によって日本初の宝暦歴に改められた。併せて七十二候も日本の気候風土に合うように改定された。

11日は鏡開き。鏡餅の割れが多いとその年は豊作になると言われる。小寒に入ると雪の降る日が続く。その合間に穏やかな日がある。部屋から眺める黒部川では水鳥が水の流れに乗って移動していくのが見える。本格的な寒さは、これからである。

色絵透雪笹小鉢

<蟹味噌と身抜き>

雪がしんしんと降り積もる宇奈月温泉。温泉につかりながらの雪見は、最高のおもてなしです。

1月5日から二十四節気の「小寒」に入ります。寒の内の富山湾の旬味は、ますます旨味が増してきます。その日の仕入れにより、蟹味噌、真鱈の白子、とらふぐの湯引き、車鯛の肝、寒カワハギの肝、鮟鱇の肝等々。雅膳の一皿です。あわせる地酒は、純米吟醸「勝駒」がお薦めです。

季節の器は、「色絵透雪笹小鉢」です。

乾山写雪笹小判形向付

<雲子天婦羅>

富山湾に雪が降りだすと、真鱈が美味しくなります。特に真鱈の白子は新鮮なうちにポン酢でいただきます。白子は、色が白く雲を連想させるので雲子とやばれています。アツアツの天婦羅は格別です。地酒も進みます。

季節の器は、「乾山写雪笹小判形向付」です。

乾山写笹鉢向付

<香箱蟹>

香箱蟹は、「活け蟹会席」「雅膳」の一皿です。追加料理としても人気があります。

香箱蟹は、津和井蟹の雌で型が小さいために、丁寧に身を抜き甲羅に盛り付けます。つぶつぶの茶色の卵は、外子で特別の食感が味わえます。旨みが凝縮された味噌とオレンジ色の内子は、濃厚な味わいで地酒と最高の組み合わせとなります。

雪の峡谷を愛でながらの蟹三昧。富山湾では香箱蟹は1月10日まで、雄の津和井蟹は3月20日まで漁が行われます。これから本格的な蟹シーズンとなります。

季節の器は、「乾山写笹鉢向付」です。