室堂直行バス「アルペンGO」2006年度運行終了

<黒部平から鹿島槍を望む・2026年10月12日撮影>

宇奈月温泉と立山・室堂を結ぶ日帰りバスツアー「アルペンGO」の2026年度の運行が、10月12日で終了しました。
2027年は、雪の大谷ウォークが楽しめる4月の連休から運行する予定です。

宇奈月温泉発(8:40)--室堂(滞在時間4時間)--北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅着(18:10)--宇奈月温泉着(18:30)
往路は「立山アルペン村」、復路は「ささらや立山本店」で休憩します。

宇奈月温泉から室堂へ乗り換えなしで直行で行く、便利なバスです。
室堂では、滞在時間が4時間ありますので、みくりが池、地獄谷展望台、みどりが池、室堂山荘、玉殿岩屋と室堂平をゆっくりと散策できます。
その他のコースとして、室堂から立山トンネル電気バスで10分で大観峰に着きます。大観峰の展望台から後立山連峰の名座や、眼下には黒部ダムと黒部湖の絶景が広がります。
大観峰(2316m)から長さ日本一のロープウエーで黒部平(1828m)まで降ります。
立山連峰と後立山連峰に挟まれた黒部平は、大観峰と同様の雄大な景色が満喫できるスポットです。黒部平庭園から下に降りると立山周辺の高山植物が植栽されて、容易に画像で持ち帰れます。

宇奈月温泉で2泊されると充実したプランが組めます。

黒部宇奈月キャニオンルート始動

<高熱隧道・提供佐藤工業>

黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放が、10月1日から始まりました。キャニオンルートは欅平から黒部ダムまでの区間で、黒部川第三発電所、黒部川第四発電所の建設に伴う工事用ルートとして整備されました。

黒部川の電源開発は、世界的な科学者である高峰譲吉がアルミ精錬を計画します。そのためには大量の電力が必要となり、電源開発が行われます。大正6年から2年かけて黒部川全域で電源立地調査をし、黒一から黒六までの候補地を絞り込み、これを受けて大正8年、米国のアルコア社と三共製薬(高峰が社長)の合弁会社として、東洋アルミナムが設立されます。大正11年高峰が亡くなるとその事業は、大阪で設立された日本電力㈱に受け継がれ、黒一、黒二と建設され、昭和11年から黒三の工事が始まります。

黒部川第三発電所は欅平に建設され、キャニオンルートの起点となります。昭和12年、支那事変が勃発し、電力界はしだいに国家管理体制の様相を濃くしていきます。黒三は標高600mの欅平に建設され、取水ダムは6km上流の標高879mの仙人谷に建設されます。高低差280mの仙人谷に資材を運ぶ軌道を延長しますが、急勾配のため不可能です。そこで山中に200mの巨大な縦穴を掘り、トロッコ1輌が搭載できる大型の竪坑エレベータを設置し、昭和12年の秋に稼働します。最大の難工事は、高熱隧道です。岩盤温度が160度に達し、ダイナマイトが自然発火して大勢の犠牲者がでました。工事の遅れを取り戻すために、冬期も工事を続けます。豪雪の黒部峡谷、志合谷、阿曽原に作業員の合宿所を設けますが、突然の泡雪崩で破壊され、大勢の作業員が犠牲者になりました。大自然の猛威との戦いでした。昭和13年には「国家総動員法」ができ「電力管理法」が制定され、翌年には国家管理の日本発送電㈱が設立され、その時点で日本電力㈱は解散となり、発電所は昭和15年に完成します。黒三は、軍需産業に電力を供給するための、日中戦争戦時下で想像を絶する突貫工事でした。

昭和26年、日本発送電㈱は全国の九配電会社を母体として、九分割されます。分割時は、朝鮮戦争の翌年で、急速な経済復興や戦争特需で深刻な電力不足に陥ります。新しくできた関西電力は、関西で必要な電力を確保するために、黒四の開発申請をします。ところが黒四は中部山岳国立公園の最深部で、昭和9年に国立公園法ができ、自然保護の意識が強くなり開発が難しくなります。しかし戦後の復興を考えたならば様々な制約をかけ、昭和30年末に許可されます。翌年、関西電力㈱初代社長・太田垣士郎によって、社運をかけて「世紀の大事業クロヨン」がスタートします。難工事の末、昭和36年1月に1号機、2号機が発電開始。昭和37年8月に3号機が発電開始。昭和38年6月5日、竣工式が執り行われました。4号機は昭和48年に増設されました。

クロヨンは国立公園内にあるため、環境保護や厳冬期のホウ雪崩による被害を避けるべく発電施設や輸送ルート、送水管はすべて地下に作られています。キャニオンルートは、人跡未踏の黒部峡谷に挑んだ電源開発の軌跡を、黒部の大自然の中で知ることができる学びの旅です。

室堂直行バス「アルペンGO」運行開始

<雪の大谷>

宇奈月温泉と立山・室堂を結ぶ日帰りバスツアーバス「アルペンGO」の運行が5月2日から始まりました。

宇奈月温泉発(8:40)--室堂(滞在時間4時間)--北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅着(18:10)--宇奈月温泉着(18:30)
往路は「立山アルペン村」、復路は「ささらや立山本店」で休憩します。

宇奈月温泉から室堂へ乗り換えなしで直行できる、便利なバスです。
室堂では、滞在時間が4時間ありますので、みくりが池、エンマ台(地獄谷)展望台、みどりが池、玉殿岩屋と室堂平をゆっくりと散策できます。
宇奈月温泉で2泊されると充実したプランができます。

<運行日>
5月2日、3日、4日、5日、6日、24日
6月7日、21日
7月5日、19日、20日、26日
8月1日、2日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日、15日
8月16日、22日、23日
9月12日、13日、19日、20日、21日、22日、23日、26日、27日
10月3日、4日、10日、11日、12日

お申込み、お問い合わせは
黒部市地域観光ギャラリー予約センター TEL.0765-57-2850




黒部峡谷・黒薙温泉

<黒薙川に架かる後曳鉄橋>

5月1日より黒薙温泉の営業が始まりました。 今は、山々の残雪に新緑が映えて最も美しい時期です。とりわけ黒部峡谷・黒薙駅から見る後曳鉄橋は萌黄色の木々に包まれ、その直下には深く切り立った峡谷があります。黒薙は、宇奈月温泉から7km上流に位置し、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅から3つ目の駅です。所要時間は20分です。

深い峡谷を有する黒薙川は、黒部川の最大支流で清冽で豊富な雪解け水が激流となって流れています。上流には2つの大きな谷があります。一方は犬ケ岳、長栂岳、朝日岳を源流とする北又谷と、もう一方は雪倉岳を源流とする柳又谷に別れ、いずれも後立山連峰の名峰の雪解け水が集まって黒薙川となります。

黒薙温泉は宇奈月温泉の源泉です。温泉の井戸は黒薙川の両岸にあります。ここには鄙びた旅館1軒があり、源泉を守ってきました。川沿いには巨大な岩石をそのまま利用した大露天風呂があり、温度調整は川の雪融け水を引いて行います。大自然に包まれた野趣あふれる黒薙温泉は、隠れた人気スッポットです。女性専用の露天風呂は旅館内にあり、切り立った峡谷と、岩を食む激流を湯船に浸かりながら肌で感じることができます。まさに別天地です。
ご希望があれば、延楽館主がガイドします。要予約です。

澤和樹(Vl)蓼沼恵美子(pf)デュオ

<延楽 文化サロン「清渓」にて>

黒部峡谷の紅葉と日本画の名品の中で、世界的な名器グアルネリとベヒシュタインのぬくもりのある音色を、名手が醸し出す至福のハーモニーでお楽しみいただけます。

<プログラム>
モーツアルト : ソナタ ヘ長調 K.376
シューマン  : 3つのロマンス Op.94
日本の心   : 紅葉、叱られて、赤とんぼ、小さい秋
ヴィバルディ : 秋
チャイコフスキー:アンダンテカンタービレ
ドビュッシー : 亜麻色の髪の乙女
バルトーク  : ルーマニア民族舞踊

延楽はグルメ・クラシックの企画を定期的に行っています。

次回の延楽・名曲かけ流しシリーズは、2月28日(土曜日)、3月1日(日曜日)に開催します。蓼沼姉妹(恵美子、明美)によるカール・ベヒシュタインでの珠玉の連弾です。
峡谷の銀世界と、澄み切った音でお楽しみください。

 

黒部の三段染め

<黒部の算段染めと、サクラマスの産卵>

宇奈月ダム周辺は、紅葉が見ごろを迎えています。後ろには雪化粧をした駒ヶ岳を望むことができ、黒部の三段染めとなります。
先日まで黒部川支流にサクラマスが産卵のために遡上してきていたのですが、すでに卵を産み終えたのか姿が見えません。産卵を促すかのように鳴くカワガラスの姿も見えなくなりました。
サクラマスは橋の上から見ると石とよく似た保護色なので、分かりずらい。産卵を始めるとき、場所を確保するため川底に堆積した砂利を胸鰭で掘り起こします。その時、体の角度が変わるので一瞬銀色に輝きます。それを見つけると巨大魚の姿が容易に掴むことができます。
孵化した稚魚はすべてヤマメです。ヤマメの稚魚の中に降海型のDNAを持った個体がいます。これが1年ほど川で過ごし、富山湾に落ちて北へと旅立ちます。カムチャッカ半島あたりまで行って、再びふるさとの川に戻り産卵をします。
これがサクラマスの習性です。
産卵が終わると、黒部の紅葉が最盛期を迎えます。

宇奈月温泉の獅子舞

sisimai sisimai01

10月第1土曜日は、宇奈月温泉の秋祭りです。
地元の青年団による獅子舞が各旅館で披露されます。最後の獅子舞はに蛇を食べる「蛇喰い獅子」です。邪悪のものを食べてしまう目出度い舞です。

全国からお越しの客様も旅の思いがけない思い出となりました。

宇奈月温泉木管事件記念碑

(係争の地は、宇奈月ダムによって水没しました)

【宇奈月温泉木管事件碑の碑文】
宇奈月温泉木管事件は、戦前の大審院(最高裁判所に相当)が、初めて「権利の濫用」という文言を判決文の中で使い、所有権の濫用になる請求を許さなかった民事裁判事件として有名です。

大正6年(1917)黒薙川上流から宇奈月温泉まで引湯木管や木樋が施設された時、個人所有地のわずか6平方メートルほどの部分につき承諾を得ていませんでした。この土地と隣接地の買主が、土地所有権の妨害を強調して時価数十倍の高値での全部買収を要求し、これを拒否されたため引湯木管撤去と立ち入り禁止を求めて提訴したが、第一審・第二審ともに敗訴しました。大審院も買主の請求を認めませんせした。

この宇奈月温泉木管事件の大審院昭和10年10月5日判決の後、「権利の濫用の禁止」の同旨判決が続き、この法原則は、判例法として確立し、昭和22年の改正民法において第1条3項「権利ノ濫用ハ之ヲユルサス」と成文法化され、すべての私権に適用される重要なものになっています。
宇奈月温泉木管事件は、このような歴史的意義を持つため、きわめて多くの法律書や論文等に引用されている。事件の跡地があることを示すため、ここにこの碑を建立しました。
<高岡法科大学学長 吉原節夫>

現地は宇奈月ダムのとちの森トンネルを抜けた先にあり、ダム湖に面しているので眺めのいいところです。
温泉街から車で10分、徒歩で、やまびこ遊歩道を使って片道約1時間の道のりです。

宇奈月温泉から直通バスで行く   雲上の室堂平

<室堂平より別山、真砂岳、富士ノ下立、大汝山を望む>

宇奈月温泉から立山・室堂(標高2450m)まで便利な直通バスが運行されています。
宇奈月温泉発8時30分、室堂着11時45分です。
室堂で4時間の散策時間があります。
戻りは、室堂発15時45分発、宇奈月温泉着18時30分の室堂・往復商品です。
宇奈月温泉で2泊される場合、1日は雲上の室堂平で、マイペースで散策ができます。
(途中JR黒部宇奈月温泉駅と魚津ICに停車します。)

<新幹線接続>
戻りのバスのJR黒部宇奈月温泉駅着は18時10分着です。
東京方面は黒部宇奈月温泉駅18時48分発(はくたか574号)、東京駅21時16分着に接続。
大阪方面は黒部宇奈月温泉駅19時00分発(はくたか571号)、大阪駅21時31分着に接続。
(富山、敦賀で乗り換え)

<運行日>
2025年8月2日(土)~10月13日(月)の土曜日、日曜日、祝日と特定日
特定日は、8月12日(火)~8月15日(金)

<室堂平:白山鳥兜 2025年8月17日撮影>

立山・室堂(標高2450m)では、白山鳥兜が開花しています。