一閑高台皿

<深まりゆく秋をめでる>

虫の音が秋の深まりを感じさせます。十五夜の月は中秋の名月で芋名月ともいいます。

現在の新暦は、旧暦と1~2ケ月のずれがあるため、9月7日~10月8日の間で、満月が出る日を十五夜としています。今年は10月1日(木)です。

雅膳の秋の前菜です。季節の器は、「一閑高台皿」で、十五夜の月に見立てました

向付・半七写竜田川

<蒸アワビでひやおろし>

二十四節気の秋分に入ると秋らしい涼しさが強くなってきます。秋に夜長はひやおろしをゆっくり飲むに限ります。柔らかな蒸し鮑をあてに。深まる秋を楽しみたいですね。

季節の器は「向付・半七写竜田川」です。紅葉は、室堂あたりから少しずつ降りてきます。

横笛型、兎丸型・珍味入れ

<秋の旬彩>

 秋の酒菜を彩りよく竹籠に盛り込みました。黒部の山の珍味と富山湾の海の珍味を盛沢山。

秋の酒といえば「ひやおろし」です。黒部峡のひやおろしがおすすめです。新酒に火入れをして、ひと夏、蔵の中で寝かすとコクのある味わいになります。ぬる燗でゆっくりと味わって下さい。

季節の器は、 「横笛型珍味入」と「兎丸型珍味入」です。秋の夜長をお付き合いします。

向付・色絵白菊

<重陽のお造り>

9月9日は、重陽の節句です。重陽の節句は平安の初めに中国より伝わりました。古来中国では、奇数は縁起が良い陽数で、陽数の最大値である9が重なる9月9日を「重陽」と呼び、節句の1つとしました。

菊は、仙境に咲く霊薬として、邪気を払い長寿の効能があるといわれていました。別名「菊の節句」とも呼ばれ、菊を身近に感じる日でもあります。

9月7日から二十四節気の白露に入り、秋めいてまいりました。富山湾の魚介類が一段と身がしまり、味も濃くなります。匠膳のお造りです。

季節の器は、「向付・色絵白菊」です。菊を愛でる「観菊の宴」もいいかもしれません。お酒は、ひやおろしのぬるめの燗がおすすめです。

焼締・急須形土瓶蒸

<鱧の出汁が美味しい>

秋の気配が感じると、土瓶蒸しが欲しくなります。松茸と鱧の土瓶蒸しで、秋を味わってください。

土瓶に松茸、鱧、海老、鶏肉、三つ葉、銀杏などの具と、だし汁を入れて蒸します。猪口に酢橘を絞りお召し上がりください。

季節の器は、「焼締・急須形土瓶蒸」です。

向付・高麗青瓷菊形

<紅津和井蟹と水菜のおひたし>

9月1日から紅津和井蟹が解禁となり、初競りが3日に行われました。雅膳の一皿で、紅津和井蟹の初物です。蟹と菊菜、水菜のおひたしです。紅津合蟹の他に富山湾で獲れる毛蟹等も使う場合があります。

季節の器は、「向付・高麗青瓷菊形」です。高麗青瓷を追求した菊形の名器です。

焼締長方皿

<ぼた餅の模様が、くっきりと出ています>

秋の旬菜を盛る器は、土の香りが感じられる物が適しています。雅膳の一皿は秋の旬彩の焚合せです。富山湾の車海老と、秋の旬菜を上質のだしを使って炊きました。

季節の器は、「焼締長方皿」です。ぼた餅の文様がくっきりと浮かび上る秀作です。

輪島塗・盛器黒へぎ目 秋草絵杉蓋

<秋の山海の珍味>

二十四節気の「処暑」に入ると、宇奈月の山々では、秋の気配が漂うようになりました。長月の前菜は、富山の山海の珍味です。宇奈月の山野では、秋の野草が開花し始めました。

季節の器は、「輪島塗・盛器黒へぎ目 秋草絵杉蓋」です。秋の彩りが美しい盛器です。