仁清色絵水仙絵五寸皿

<ほたるいかのお造り>

春めいてくるとほたるいかの産卵が始まります。昼は深い海底に潜み、深夜から明け方にかけて浅いところへと移動して産卵します。その習性をとらえて行われるのが、富山湾の春の風物詩「ほたるいか漁」で3月1日に解禁となりました。青白い光は幻想的で、まさに富山湾の神秘です。ほのかな甘みのお造りは絶品です。

季節の器は、「仁清色絵水仙絵五寸皿」です。富山湾の宝石と呼ばれている白海老のお造りも併せてお召し上がり下さい。

色絵手毬絵向付

<手毬の柄がすべて違う>

上巳の節句はもうすぐです。加賀では娘が嫁ぐときに手縫いの毬を魔除けとして持たせる習慣がありました。毬の中には鈴が入っていて良くなるという掛詞で縁起物とされていました。それが加賀手毬の由来です。群青、金茶、朱赤の三色を用いて伝統的な模様を守っています。

雅膳の一皿は、「色絵手毬絵向付」です。絹ならではの美しい光沢を金彩であらわしています。

白磁雪輪形四五皿

<雪の結晶をデザイン化>

雪が雨に変わり、雪や氷が溶けて水となる二十四節気の雨水。この雨水の期間に、晴れた寒い朝に山から吹きおろす冷たい風に乗って、風花が舞うのが見られます。純白の花ようです。雅膳の先付は、風花の器を使います。

季節の器は「白磁雪輪形四五皿」です。雪輪文は雪の結晶を文様化したもので、輪花状の円に六方の小さな切れ込みが入ったものが基本となります。この器は、向付の輪郭をシンプルな雪輪形にしたもので、皿などにも見られます。もっと複雑な形をした雪輪も見られます。

飴釉俵形向付

<はちめの煮付け>

鉢目は、富山湾の水深100m~150mの岩礁地帯に生息しています。成長するにつれ深所に移動します。くせのない白身で身のしまりがいいので、煮付けが美味しいです。

季節の器は、「飴釉俵形向付」です。飴釉が美しい味わい深い陶器です。

飴釉とは、鉄釉の一種で酸化焼成によって飴色に呈色したものをいいます。鉄釉は、含まれる鉄分の量で発色に違いが出てきます。鉄分の多い順に、焼き上がりが赤黒いものを鉄砂釉、赤褐色のものを柿釉、黒色のものを黒釉、黄色を帯びた黒褐色のものを飴釉として分類します。

色絵椿絵向付

<春を告げる魚:眼張(メバル)の煮付け>

二十四節気の雨水を迎えると、春告げ魚である眼張(メバル)がおいしくなります。富山県内では、目が大きくて鉢のようなので、鉢目(ハチメ)と呼んでいますが、正式名称はウスメバル。県内では他にヤナギバチメ、アオヤギなどと呼んでいます。脂肪が少なく淡白なくせのない白身なので煮付けが美味しいです。

季節の器は、「色絵椿絵向付」です。椿は、お茶花として初冬が18種、早春が29種あります。いずれも趣があります。

祥瑞一閑人向付

<祥瑞の鉢の写し>

蓋置、火入などで、小さな人形が一つ、内側をのぞくような姿でつけられている意匠のものを一閑人といいます。人形を閑人に見立てた説もありますが、井戸を看る意味の「井看人」とも書きます。

雅膳に使う向付の一皿に「祥瑞一閑人向付」があります。明時代(17世紀)の景徳鎮で焼かれた祥瑞の鉢に、見込み口返に一閑人が付いているものがあります。これは、それの写しであると考えられます。

仁清色絵桃花絵六寸皿

<上巳の節句が近づく>

雪が雨に変わる頃、二十四節気は「雨水」に入ります。宇奈月温泉は夜半の雪でまだ寒さが残りますが、富山湾の魚たちは春の便りを届けてくれます。延楽・雅膳、早春のお造は、 赤烏賊、細魚、真鯛、鮪です。

季節の器は、「仁清色絵桃花絵六寸皿」です。もうすぐ上巳の節句です。

志野隅入角皿

<氷見牛と若竹・石焼き>

氷見牛は、さしの入り具合と脂の質が良いので好まれます。高温に熱した石で焼きます。取り合わせは、筍が合います。

季節の器は、「志野隅入角皿」です。志野焼は志野釉(長石釉)と呼ばれる長石を砕いて精製した白釉を厚めにかけ焼かれます。通常、釉肌には肌理(きめ)の細かい貫入や柚肌、また小さな孔が多くあり、釉のかかりの少ない釉際や口縁には、緋色の火色と呼ばれる赤みのある景色が生まれます。

備前手付小向付

<ふぐの白子塩焼き>

冬型の気圧配置が強まり、宇奈月は大雪なります。滞在のお客様が多いこの時期、ふぐは欠かせません。津和井蟹、寒鰤、のど黒の料理にふぐが加わります。先付は、白子塩焼きです。やはり熱々のふぐの白子は格別です。

季節の器は、「備前手付小向付」です。備前焼は岡山県伊部を中心に、平安末期から連綿と焼き上げられている焼き締めの陶器で、伊部焼とも呼ばれています。中世六古窯の一つで、江戸初期以前の物は古備前と呼ばれています。釉薬を一切使わず酸化焔焼成によって固く焼しめられ、窯変によって生み出される模様が面白い。