寒蝉鳴(ひぐらし なく)

<昭和天皇陛下 御製>

8月13日から七十二侯は、「寒蝉鳴(ひぐらし  なく)」で二十四節気「立秋」の次侯にあたる。

寒蝉(かんぜみ、かんせん)とは、立秋に鳴く蝉で、蜩(ひぐらし)、つくつく法師をさす。七十二侯ではひぐらしの事。終わり行く夏を惜しむかのように、夕暮れ時に「カナカナカナ」と鳴く寒蝉の声。宇奈月温泉は四方を山に取り囲まれている地形故、もの悲しい声が多方向から聞こえてくる。

少し前までは、河鹿の鳴き声が黒部の川から「コロコロコロ」と、川風に乗って心地よく聞こえていたのだが、立秋にはいると寒蝉と入れ替わる。河鹿は清流に住む蛙で、文人墨客の宇奈月で詠んだ歌や詩の中に、度々登場するが寒蝉は出てこない。

宇奈月公園には幾つかの歌碑が建っている。 真夏の蝉時雨から余韻を残す寒蝉に変わり、季節の移行のシグナルを肌で感じながら歌碑を辿るのも宇奈月温泉での過ごし方の一つだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です