小梅蕙草(コバイケイソウ)は、宇奈月の高山の草地や湿地に自生するユリ科多年草で群生します。初夏の山を代表する花の一つです。
高さは1mほどの大形で群生しますので目立ちます。葉は、光沢があり硬く葉脈がはっきりとした長楕円形で互生します。7月に穂の先に白い花をつけます。花茎の先端部は両性花で横に伸びる花は雄花です。
全草にプロトベラトリン等のアルカロイド系の毒成分を含みます。誤食すると嘔吐や痙攣を起こし、重篤な場合は死に至ります。若芽は山菜のウルイ、広葉雪笹、行者大蒜に似ているので、誤食による事故がよくおきます。
和名は、花が梅に似ており、葉が蕙蘭に似ていることに由来します。