シアター・オリンピックス

<セレネで上演された、青い鳥>

8月23日から行われている、国際的な舞台芸術の祭典「第9回シアター・オリンピックス」は、ロシアとの共同開催で9月23日まで行われる。今年から宇奈月国際会館「セレネ」は、鈴木忠志氏の粋な計らいによって会場の一つに加えられた。

千住真理子リサイタル

<聴衆を魅する千住さんの響き>

8月22日、宇奈月国際会館セレネの大ホールで、バイオリニスト千住真理子さんのリサイタルが行われた。コロナ禍にもかかわらず、主催者側のあらゆる手を尽くした感染防止策のもと無事開催された。ストラディヴァリウスの深みのある美しい情熱的な音色が会場に響いた。千住さんの愛器ストラディヴァリウスは、1716年に製作され「デュランティ」の愛称で知られている。約300年間誰にも弾かれずに眠っていた幻の名器である。

最初の舞台挨拶で「新型コロナによる度重なる公演中止が続き、今回再び舞台に立てた事が夢のようです。一曲一曲心を込めて演奏します。」とその言葉が聴衆の心を捉えた。コロナが収束し、再びセレネホールでの演奏会を心から願うものである。

ダイヤカット輪花五寸皿

<夏の冷前菜>

夏の前菜は、冷やして涼やかに出します。夏野菜と蒸し鮑の冷し前菜です。
季節の器は「ダイヤカット輪花五寸皿」です。細やかにダイヤカットした線が、涼しさを感じさせます。

カッシーナ「キャブアームチェアー」

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黒部峡谷・セレネ美術館の隠れた名品にマリオ・ベリーニがデザインした「キャブアームチェアー」があります。

背もたれからアームに至るカーブは美しくデザインされ、肘の掛け心地は抜群です。カッシーナ独自の厳しい基準をクリアーした最高級の鞣し革は使い込むほどに身体に馴染みます。

27年間使用していますが、古さが感じられません。同じものがニューヨーク近代美術館に所蔵されています。

背面の田渕俊夫先生の院展出品作「放水」と非常にマッチしています。