映画「春を背負って」公開

立山連峰をはじめ富山県内各地で撮影された木村大作監督の映画「春を背負って」が、6月14日(土曜日)から全国東宝系の劇場で公開されました。

原作は笹本稜平氏の小説で、奥秩父が舞台となっていますが立山連峰の大汝山に建つ山小屋に変更して撮影がされました。

登山の指導や、エキストラには地元の登山関係者が協力し、宇奈月方面遭難対策協議会救助隊員のメンバーも前回の映画に引き続き出演しています。

立山の大自然が美しく描き出されています。

これに合わせて「東京駅スーパージャック」が行われ、6月1日から7月6日まで東京駅はある時間帯によっては、立山の青い空と深海富山湾の青で染め上げられ、富山の宣伝がなされます。

木村氏は、前回の作品「劔岳 点の記」で日本アカデミー賞最優秀監督賞など数多くのの賞を受賞され、自然豊かな富山が木村映画のロケ地としてなくてはならない存在となっております。

薄羽白蝶(ウスバシロチョウ)

宇奈月の登山道脇のシダにとまっているのは薄羽白蝶(ウスバシロチョウ)。

宇奈月のような雪の多いところでは個体は黒く、太平洋側の雪の少ない低山では白い個体が多く見られます。

名前に白蝶がついていますがシロチョウ科ではなくアゲハチョウ科です。

晴れた日に、春紫苑(ハルジオン)にとまって吸蜜しているのをよく見かけます。

宇奈月の山に多いムラサキケマンやヤマエンゴサク等のケシ科の植物が幼虫の食草です。

宇奈月の野山で蝶を観察してみては如何ですか。

残雪多い尾の沼谷

宇奈月温泉上流に尾の沼谷があります。

加賀藩の土木技術の粋を集めて作られた十二貫野用水はこの谷から取水をして黒部十二貫野の田畑を潤しています。

ほとんどの黒部の谷は崩壊著しく、多くの砂防堰堤が設けられています。

尾の沼谷は砂防堰堤の連続で雪解け水により滝になっています。

上流部分には分厚い残雪が残っています。

駒ヶ岳登山道の入口にもなっています。

フライフィッシング

黒部の山々の雪解けが進み、黒部川は激流と化しています。

黒部の流れは、独特の笹色を呈し、地元では笹濁りと呼んでいます。

川原では川虫の羽化が始まり、川面に多くのカゲロウが飛んでいます。

いよいよイワナのシーズンとなり、フライヤー達が黒部川に入り毛鉤を飛ばし、自然と一体化します。