<色絵の向付に秋野菜>
黒部の山々が紅に染まる頃、秋野菜が美味しくなります。茸や甘味を含んだ根菜類を優しい出汁で炊きあげます。深まりゆく黒部の秋をお楽しみください。
季節のうつわは「色絵龍絵向付」です。すっきりとした色合いの赤絵は、三浦竹軒の作品です。
<色絵の向付に秋野菜>
黒部の山々が紅に染まる頃、秋野菜が美味しくなります。茸や甘味を含んだ根菜類を優しい出汁で炊きあげます。深まりゆく黒部の秋をお楽しみください。
季節のうつわは「色絵龍絵向付」です。すっきりとした色合いの赤絵は、三浦竹軒の作品です。
雪を纏った立山連峰が、富山湾越しにくっきりと見える頃、津合蟹漁が間近となります。富山湾の冬の味覚は、何といっても津合蟹と寒鰤です。とりわけ津合蟹は、蟹味噌が濃厚で加えて身の甘みと旨味が特徴です。お造り、蒸蟹、蟹ちり、焼蟹等、多彩な料理が楽しめます。富山県より西の地域では11月6日が解禁となり、3月20日まで漁がおこなわれます。
蟹料理のなかでも焼蟹は、蟹の旨みを最大限引き出せる一品です。蟹足の表面を炭火で炙り、中は熱々でジューシーな状態が最高の食べ頃です。この火加減がなかなかと難しいので、焼職人が炙ります。
地酒との相性が良く、錦秋の露天風呂と合わせてお楽しみください。
生地の漁港に桜鱒が水揚げされています。脂が乘っていて美味です。一旦、冷凍をかけてお造りとしてお出しします。ちり酢で召し上がっていただきます。延楽・雅膳の一皿です。
季節のうつわは「染付魚藻文五寸皿」です。魚藻文とは、水中植物が揺れ動く水辺に、魚が泳ぐ姿を描いた文様のことです。中国元・明代に多く作られました。魚の中国語音が「余」に通じ富や豊かさを表し、「藻」は魚が隠れる場所で安全な家をを表すので、吉祥文となります。
黒部の山々の山菜は、春の香りを届けてくれます。深山の雪渓の雪の消え際は、常に春で、山野草や山菜が芽を出します。雅膳の一皿は、才巻海老と山菜の和え物です。
季節のうつわは「透割山椒」です。常滑焼で、四代山田常山の作品です。常滑焼は、日本六古窯の一つで、平安時代の後期に誕生しました。知多半島で採れる鉄分を多く含んだ陶土を使っています。作品は、詫びた風韻と自然釉の味わいが見事な焼き締めで、料理が映えて使いやすい器です。
ホタルイカの釜揚げは、格別の味わいがあります。特に大形のものは内臓がたっぷりで濃厚な味わいがあります。辛子味噌でさっぱりと味わってください。
季節のうつわは「仁清色絵桜向付」です。富山湾の春の香りが味わえます。
雅膳の強肴は、酢の物で千枚鮑(土佐酢)です。酒蒸しの鮑を薄く引いたものです。鮑の旨味を生かすため酢は控えめにしてあります。
季節のうつわは「染付芙蓉手」です。芙蓉手とは、明の万暦年間に景徳鎮民窯で焼かれた染付磁器の様式です。見込みの構図取りは、中央に円窓を大きく設け、その周囲を細かく蓮弁文様を繋いで巡らせるもので、その構成が大輪の花房を連想させることから日本でつけられた呼称です。
<連続した蝶紋>
日一日と春めいてくると、富山湾の細魚や桜鯛が旨くなります。早春の旬魚たちです。延楽特製の煎り酒をつけて味わってください。合わせる地酒は清都酒造の「勝駒純米夫吟醸」です。すっきりとしたお酒が合います。
季節の器は「染付蝶絵小皿」で、永楽妙全の作品です。妙全ならではの優しくてしっかりとした書き込みです。早春のお造りに相応しいうつわです。
赤升麻は、宇奈月の山路の法面や林縁に自生するユキノシタ科チダケサシ属の多年草です。茎は鳥足升麻より小形で30~80cm位で、基部には褐色の鱗片状の毛が多くつき、和名はそこに由来します。
葉は、3回出複葉で光沢が無く重鋸歯になっています。小葉は卵形で先端が尖っています。萌黄色の葉は、白い花を一層引き立ててくれます。花序の側枝は分岐しないので花序全体がまばらに見えます。花は、小柄を持ち5弁花を沢山つけます。鳥足升麻よりも花期が早くなります。
露天風呂「華の湯」は、樹齢四百年の檜を使った総檜風呂です。湯舟には雪を纏った峡谷が、湯鏡となって映り込んでいます。水墨画のような幻想的な光景が、眼前に広がります。時折木々の枝に積もった新雪が、雪煙をたてながら舞い落ちます。
黒部峡谷の雪景色を眺めながら湯に浸かる。アルカリ性単純泉は肌に優しく、湯上りも温かく湯冷めがしない温泉です。まさに至福の一時です。
延楽にある3箇所の雪見露天風呂の内の一つ「琴音の湯」の檜風呂です。 対岸に琴音の滝が見えるところから名付けられました。 中川一政画伯のお気に入りの滝でした。今年は35年ぶりの豪雪で、雪を纏った山々の景色は、幽玄な水墨画の世界です。
黒部の山々と黒部峡谷の雪景色を眺めながら湯に浸かる。時折、雪が川風に運ばれ下から舞い上がってきます。まさに至福の時です。