仁清色絵楓絵六五皿

<秋の旬魚>

朝晩の肌寒さが感じられるようになると、富山湾の旬魚が美味しくなります。キジハタ、アラ、トヤマエビ、ノドグロ等の旬魚のお造りは格別で、地酒が進みます。

季節の器は、「仁清色絵楓絵六五皿」です。艶やかな色絵は秋の彩を楽しませてくれます。いよいよ奥黒部の山々も紅に色づき始めます。

赤升麻(アカショウマ) ユキノシタ科

<甘い香りで昆虫を誘う>

赤升麻は、宇奈月の山路の法面や林縁に自生するユキノシタ科チダケサシ属の多年草です。茎は鳥足升麻より小形で30~80cm位で、基部には褐色の鱗片状の毛が多くつき、和名はそこに由来します。

葉は、3回出複葉で光沢が無く重鋸歯になっています。小葉は卵形で先端が尖っています。萌黄色の葉は、白い花を一層引き立ててくれます。花序の側枝は分岐しないので花序全体がまばらに見えます。花は、小柄を持ち5弁花を沢山つけます。鳥足升麻よりも花期が早くなります。

仁清色絵流水向付

<春先が旬です>

蛤は、ひな祭りの吸い物には欠かせません。俳句では春の季語なので、蛤の美味しい時期は各産地によって違いますが、北陸では春先です。雅膳の一皿は、蛤の酒蒸しです。

季節の器は、「仁清色絵流水向付」です。仁清写しなので周りが華やかになります。

雪見露天風呂「華の湯」

<露天風呂「華の湯」の湯鏡>

露天風呂「華の湯」は、樹齢四百年の檜を使った総檜風呂です。湯舟には雪を纏った峡谷が、湯鏡となって映り込んでいます。水墨画のような幻想的な光景が、眼前に広がります。時折木々の枝に積もった新雪が、雪煙をたてながら舞い落ちます。

黒部峡谷の雪景色を眺めながら湯に浸かる。アルカリ性単純泉は肌に優しく、湯上りも温かく湯冷めがしない温泉です。まさに至福の一時です。

雪見露天風呂「琴音の湯」

<雪に覆われた峡谷>

延楽にある3箇所の雪見露天風呂の内の一つ「琴音の湯」の檜風呂です。 対岸に琴音の滝が見えるところから名付けられました。 中川一政画伯のお気に入りの滝でした。今年は35年ぶりの豪雪で、雪を纏った山々の景色は、幽玄な水墨画の世界です。

黒部の山々と黒部峡谷の雪景色を眺めながら湯に浸かる。時折、雪が川風に運ばれ下から舞い上がってきます。まさに至福の時です。

色絵南天絵向附

<少し小振りの向付>

富山湾のしけが続くと、真鱈が旨くなります。冬野菜と炊き合わせます。淡白な白身に出汁が効いて美味しくなります。野菜と一緒にお召し上がりください。

季節の器は、「色絵南天絵向附」です。小振りのお向こうなので収まりがいいです。

寒椿蒔絵吸物椀

<吸物・蟹真丈>

津和井蟹(ズワイガニ)漁は、11月6日から解禁となりました。今年も延楽の活蟹料理を求めて、全国から沢山のお客様がお越しになります。 活蟹会席の吸物は蟹真丈です。極上の出汁と蟹の旨味を味わう至福の一時です。

季節の器は、「寒椿蒔絵吸物椀」で、寒椿をあしらったお椀です。雪が降が降ると寒椿の花が開きます。雪が降り積もった枝の間から赤色の花があらわれます。

仁清色絵紅葉絵向付

<紅葉に紅津和井蟹>

紅津和井蟹が旨くなってきました。来月は本津和井蟹が解禁となります。富山湾の秋の味覚がますます濃厚になります。

季節の器は、「仁清色絵紅葉絵向付」です。色絵の紅葉に紅蟹が映えます。

澤クヮルテット・結成30周年記念コンサート

<澤クヮルテット・結成30周年記念コンサート>

宇奈月国際会館セレネ大ホールでは、バイオリニストで東京芸術大学の澤和樹学長率いる弦楽四重奏団「澤カルテット」の結成30周年記念演奏会が9月26日行われた。メンバーは第2バイオリン・大関博明さん、ビオラ・市坪俊彦さん、チェロ・林俊昭さん。30年メンバーの交代はなし。息の合った演奏で、一際、澤学長のバイオリンの音色には魅了される。この演奏会は、昨年の七夕コンサート以来である。昨年は奥様の蓼沼恵美子さんのピアノも加わった。レンガ積みのセレネホールはクヮルテットにふさわしい空間を創出してくれる。まさに至福の時である。

草露白(くさつゆ しろし)

<萌黄色の最も美しい季節をとらえた院展出品作品>

9月8日から二十四節気は「白露」となる。朝晩の気温差が大きくなると露が降りるようになる。暦便覧には「陰気ようやく重なり露凝って白し」と。夏の気配を残しつつも朝夕は涼しくなり、草花に朝露がつくようになるという意味。

七十二侯は「草露白(くさのつゆ しろし)」で、「白露」の初侯。草に降りた露が白く光って見える頃という意味。早朝に僧ヶ岳の登山道を行くと、草露に足下が濡れる。白露に濡れた紅紫色の秋桐や釣舟草が心に残る。

昨年、黒部峡谷・セレネ美術館では、令和記念特別展として田渕俊夫画伯の至極の日本画展を開催した。出品作品の中に黒部川扇状地をとらえた大作「大地」があった。1998年の院展出品作である。残雪が未だ多い後立山連峰。新緑の美しい山の端。田圃に水が張られた田植え時期。5月末の黒部平野の風景である。黒部の生命の息吹が最も感じられる季節に、ヘリコプターを使って扇状地を取材した作品である。

今年のセレネ美術館では、黒部の水をテーマに創作された田渕画伯の作品が常設展示されている。芸術の秋にふさわしい作品群である。