宇奈月温泉から直通バスで行く   雲上の室堂平

<室堂平より別山、真砂岳、富士ノ下立、大汝山を望む>

宇奈月温泉から立山・室堂(標高2450m)まで便利な直通バスが運行されています。
宇奈月温泉発8時30分、室堂着11時45分です。
室堂で4時間の散策時間があります。
戻りは、室堂発15時45分発、宇奈月温泉着18時30分の室堂・往復商品です。
宇奈月温泉で2泊される場合、1日は雲上の室堂平で、マイペースで散策ができます。
(途中JR黒部宇奈月温泉駅と魚津ICに停車します。)

<新幹線接続>
戻りのバスのJR黒部宇奈月温泉駅着は18時10分着です。
東京方面は黒部宇奈月温泉駅18時48分発(はくたか574号)、東京駅21時16分着に接続。
大阪方面は黒部宇奈月温泉駅19時00分発(はくたか571号)、大阪駅21時31分着に接続。
(富山、敦賀で乗り換え)

<運行日>
2025年8月2日(土)~10月13日(月)の土曜日、日曜日、祝日と特定日
特定日は、8月12日(火)~8月15日(金)

<室堂平:白山鳥兜 2025年8月17日撮影>

立山・室堂(標高2450m)では、白山鳥兜が開花しています。


寒蝉鳴(ひぐらしなく)

<昭和天皇陛下御製 入江相政謹書>

8月12日から七十二侯は「寒蝉鳴(ひぐらし なく)」で、二十四節気「立秋」の次侯となります。寒蝉(かんぜみ、かんせん)とは、立秋に鳴く蝉のことで、ヒグラシやツクツクボウシのことです。この時期はヒグラシが相応しいと思います。

終わり行く夏を惜しむかのように、夕暮れ時に「カナカナカナ」と鳴く寒蝉の声。今年は前線の停滞で曇り日や雨の日が多くなりましたが、引き続き猛暑日が連続します。夕暮れ時の寒蝉の鳴き声と黒部川の川風は、しばしの涼をもたらしてくれます。

ヒグラシはその鳴き声からカナカナ蝉とも呼ばれています。漢字では蜩、日暮、茅蝉、秋蝉、晩蝉と表わされ、秋の季語となります。昆虫分類はカメムシ目あるいは半翅目(はんしもく)、セミ科に属します。口が針状になっている昆虫は、カメムシ目(半翅目)に分類されます。

宇奈月温泉は、四方を山に取り囲まれている地形故、哀愁を帯びた蝉の鳴き声が多方向から聞こえてきます。少し前までは黒部川から「コロコロコロ」と、川風に乗って河鹿の鳴き声が心地よく聞こえてきました。立秋にはいると見事に寒蝉の鳴き声と入れ替わります。河鹿は清流の歌姫とも呼ばれる蛙で、文人達が宇奈月で詠んだ詩の中に度々登場しますが、寒蝉は出てきません。

宇奈月公園は、お盆前までは蛍が飛び交っていました。清水が流れる園内には、宇奈月の地で詠まれた文人墨客の詩の碑があります。 真夏の蝉時雨や河鹿の鳴き声から余韻を残す寒蝉に変わり、季節の移行のシグナルが肌で感じられる宇奈月公園。そこに点在する歌碑を辿るのも宇奈月温泉での過ごし方の一つです。

白金流星絵七寸皿

<夏の星座をイメージ>

お盆前には、流星群がよく見られます。北の方向から流れる星は一瞬に消え、次から次と連続で見られます。夏の大三角形がよく観察できる日は、満天の星も鑑賞できます。

雅膳の一皿は「白金流星絵七寸皿」です。夏の夜空を美しく模った、美しい器です。