千住真理子リサイタル

<聴衆を魅する千住さんの響き>

8月22日、宇奈月国際会館セレネの大ホールで、バイオリニスト千住真理子さんのリサイタルが行われた。コロナ禍にもかかわらず、主催者側のあらゆる手を尽くした感染防止策のもと無事開催された。ストラディヴァリウスの深みのある美しい情熱的な音色が会場に響いた。千住さんの愛器ストラディヴァリウスは、1716年に製作され「デュランティ」の愛称で知られている。約300年間誰にも弾かれずに眠っていた幻の名器である。

最初の舞台挨拶で「新型コロナによる度重なる公演中止が続き、今回再び舞台に立てた事が夢のようです。一曲一曲心を込めて演奏します。」とその言葉が聴衆の心を捉えた。コロナが収束し、再びセレネホールでの演奏会を心から願うものである。