犬芥子(イヌガラシ)は、宇奈月の山路の縁に自生するアブラナ科の多年草です。
秋に種子から発芽して、冬には根出葉が地表にロゼット状に広がります。葉は、長い楕円形で羽状に分裂し、縁に粗い鋸歯があります。花は総状花序につき、花柄のある小さな黄色の花を咲かせます。果実は円柱状の線形の莢(サヤ)になり、熟すと裂開して種子を出します。
和名は、芥子に似ているが食べられない、まがいもという意味に由来します。役に立たない雑草にはイヌという名前がよくつけられます。イヌトウバナ、イヌガンピ、イヌゴマ、イヌタデ、イヌナズナ等があります。