犬塔花(イヌトウバナ) シソ科

<小花をたくさんつける>

犬塔花(イヌトウバナ)は、宇奈月の山の木陰や路傍に生える、シソ科の多年草です。

茎は、シソ科特有の方形で長さが30cm前後です。葉は、狭卵型でやや薄く、縁には鋸歯があり対生しています。夏から秋にかけて茎の先に花穂を作り、輪生状に淡紅紫色を帯びた小花を付けます。萼は筒状で、先は2唇に分かれ、上唇は3裂、下唇は細く2裂になります。

南京交趾長角向付

<南京交趾>

秋風が吹くと真鯛は脂が乗り美味しくなります。新鮮な真鯛を薄く引いて昆布締めにします。純米吟醸のぬる燗に合う肴です。秋の夜長はぬる燗に限ります。

季節のうつわは「南京交趾長角向付」です。交趾とは現在のベトナム国の南部の古い地方名です。交趾焼とは中国河南省で焼かれた三彩陶磁の日本名で、磁胎と陶胎があります。この内、陶胎の三彩は桃山時代の美濃焼の黄瀬戸や楽焼のモデルとなり、磁胎の素三彩は江戸後期の永楽保全、偕楽園焼、長与焼の重要なモデルとなっています。