仁清色絵月薄絵皿

<銀彩の月絵>

今年の中秋の名月は、10月6日です。この頃になると秋雨前線が日本列島にかかるため、月を愛でる日が少なくなります。
中秋の名月に次いで風情のある十三夜は、一月後の11月2日となり両方のお月見をすることを「二夜の月見」と呼ば、れ縁起が良いとされています。

富山湾では甘鯛や鬼鮋(オニカサゴ)などの底物が美味しくなる時期です。
雅膳の一皿は、甘鯛味噌幽庵焼きです。

季節のうつわは「仁清色絵月薄絵皿」です。
金彩、銀彩、緑釉を使い分けて名月と芒を描いています。
床の間のお軸も月に秋草と秋の虫で、虫の音が草叢から聞こえきます。

深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ) キク科

<秋の麒麟草より小型>

深山秋の麒麟草(ミヤマアキキリンソウ)は、宇奈月の深山に生えるキク科の多年草です。

茎は太く直立し、高さ20~60cmぐらいで、秋の麒麟草の高山型です。葉は長楕円形で、互生します。頭花は黄色で、枝の先に密集して開きます。別名、黄金菊とも言います。

亜高山帯の山道の縁に多く見られ、一段と秋の深まりが感じられます。