魚上氷(うおこおりをいずる)

<黒部川にそそぐ琴音の滝>

2月13日から七十二侯は、「魚上氷(うおこおりをいずる)」で、二十四節気「立春」の末侯にあたります。春の兆しを感じて魚が動き始め、割れた氷の間から飛び出す頃という意味です。

宇奈月温泉は、冷え込む夜半に雪が舞い稜線は薄っすらと雪化粧。黒部川は凍らずに渓流となって流れています。宿の対岸に、良い形の釜を備えた滝があります。宿の創業者が親しかった中川一政画伯のお気に入りの滝で、「琴音の滝」と名付けました。滝釜から黒部川に流れ落ちる清流の岩陰に、山女魚の稚魚が春めく時を待っています。やがてその一握りが桜鱒となって戻ってきます。

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