虹始見(にじはじめてあらわる)

<過去の雪の大谷>

4月14日から七十二侯は「虹始見(にじはじめてあらわる)」で、二十四節気「清明」の末侯となります。萌える山野を背景に驟雨一過、虹が出始める頃という意味です。春の虹は、夏の虹に比べると幻想的で、淡くたちまち消えてなくなります。

立山黒部アルペンルートは、4月15日から全線開通となります。一番のハイライトは雪の大谷で、例年雪壁は高い所で20mに達します。標高2450mの立山室堂平は世界でも有数の豪雪地帯です。とりわけ室堂付近にある大谷は吹き溜まりになるので特に積雪が多くなります。

立山黒部アルペンルートは、富山県立山町の立山駅と長野県大町市の扇沢駅とを結ぶ交通路で、総延長37.2kmの国際的にも大規模な山岳観光ルートです。ほんどが中部山岳国立公園内で、 雪に覆われた北アルプスの名座は白く神々しく輝いています。

これと並行する新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」は10月1日に一般開放の予定です。富山の山岳観光に新たな魅力と、コースの選択肢が加わります。