天地始粛(てんち はじめてさむし)

<上新町・御座敷踊り>

8月28日から七十二侯は、「天地始粛(てんち はじめてさむし)」で、二十四節気「処暑」の次侯となります。

粛には、鎮まるとか弱まるとか縮むという意味あり、ようやく暑さが鎮まる頃という意味です。立春から数えて二百十日は9月1日で、台風の多い時期です。実った稲穂を強風から守るために、風を鎮める祈りの踊りが行われるようになりました。それが越中八尾の「風の盆」です。関東大震災(1923年・大正12年)の起こった日でもあります。

9月1日から9月3日までの三日三晩、哀愁を帯びた鼓弓の音色に乗って街流しが行われます。踊りは、農作業の所作で組み立てられ、八尾、上新町では町内の通りを使って大輪踊りが行われます。地元の踊り手の後ろについて、踊りながら所作を学のも、おわらを知る一つの方法です。