仁清色絵紅葉紋平蓋向

<山海の恵>

富山湾に肌寒い風が吹くようになると、真鯛は脂が乗り甘みが強くなります。季節の松茸を添えて酒蒸しです。ポン酢で美味しく召し上がれます。

季節の器は、「仁清色絵紅葉紋平蓋向」です。紅葉は季語として使われますが、色付く段階で初紅葉、薄紅葉、黄葉、照葉、照紅葉と季語としての様々な表現があります。

犬蓼(イヌタデ) タデ科

<別名アカノマンマ>

犬蓼(イヌタデ)は、宇奈月の山道の縁や原野などに普通に見られるタデ科の一年草です。花や蕾が赤飯のように見えるところから、別名アカマンマで親しまれています。

茎の基部は、横に這って多く枝分けれして草叢を作ります。茎の先はやや立ち、紅紫色を帯びます。葉は互生し、披針形で葉の両端がとがり、葉先に向かってだんだん細くなります。

春から秋までの長い期間、茎の先から長さ1~5cmの花穂を出し、紅紫色の小さな花被を、密につけます。花の蕚と花冠との区別が形式的にない場合、両者を合わせて花被といいます。

「蓼食う虫も好き好き」の諺にある蓼は、河原に見られる柳蓼のことで、葉に辛味があります。犬蓼は辛味がありません。