雷乃発生(かみなり すなわちこえをはっす)

<雪解けの原野に咲く菊咲一華>

3月31日から七十二侯は「雷乃発生(かみなり すなわちこえをはっす)」で二十四節気「春分」の末侯にあたる。不安定な春の空に雷が鳴り始める頃と言う意味。春の雷は、恵みの雨を呼ぶ兆しとして人々が待ち望んだ。

今年の宇奈月温泉は雨から雪に変わる不安定な天候である。朝風呂につかると薄っすらと雪化粧をした稜線を望むことができる。白くなった落葉樹の木々が思わぬ造形美を作り出してくれる。日中の陽光ですぐ溶けてしまうのだが、朝風呂の楽しみでもある。

宇奈月温泉街を二つに割っているのは宇奈月谷である。この谷を流れる水は、これから日一日と勢いを増してくる。谷沿いの雪が消えた落葉樹の中に分け入ると可憐な水色の花が咲き誇る。キクザキイチゲ(菊咲一華)である。

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