鬼胡桃(オニグルミ) クルミ科

<鬼胡桃の雄花穂>

鬼胡桃は、宇奈月の谷筋や川沿いに多く見られるクルミ科の落葉高木です。和名の由来は、種子の表面の模様が鬼の顔に見えることによります。

葉は、大形の奇数羽状複葉で互生します。小葉は4~10対あり、卵状長楕円形で裏面はビロードのような毛に覆われています。花期は5~6月、前年の枝に若葉と共に黄緑色で垂れ下っているのが雄花穂で、雌雄同株です。 雌花穂は若い枝の脇に10個ほど穂になって直立して咲き、雌蕊は鮮やかな赤で二股になります。 秋には脂油の多い果実が熟します。

幹は木目が美しいところから家具材として使われています。宇奈月では、細い葉の沢胡桃も多くみられます。縄文遺跡からクルミが出土することがありますので、当時から保存食にされていたことがわかります。