蚯蚓出(みみずいずる)

<宇奈月温泉周辺の新緑を作り出すカエデ属>

5月10日から七十二侯は、「蚯蚓出(みみずいずる)」で二十四節気「立夏」の次侯となります。夏に向うにつれ、土の中から蚯蚓(ミミズ)が這い出してくる頃と言う意味です。

今まで冷気を含んでいた朝の川風は、立夏に入ると爽やかな風になり、宇奈月は今まさに残雪と新緑が美しい季節本番となりました。春の陽射しは少しずつ力を増し、萌葱色の草木も日一日と緑が濃くなったきます。

黒部峡谷の柔らかな新緑を作り出すのは、ブナ科やムクロジ科の落葉高木です。特にムクロジ科のカエデ属のハウチワカエデ、イタヤカエデ、ウリハダカエデの新緑は美しく、秋には紅葉も見事です。