山萩(ヤマハギ) マメ科

<秋の深まりを感じさせる山萩>

山萩(ヤマハギ)は、宇奈月の山野に自生する、マメ科の落葉低木です。

高さは2m前後で、枝は細く多数分岐しますが、全体に繊細な感じがします。葉は楕円形でやや薄く、3小葉からなる複葉で、裏面には伏毛があります。9月、まばらに葉より長い総状花序に、明るい紅紫色の細長い蝶形花をつけます。

古名で鹿鳴草と書き、万葉集で最も詠まれた花でもあります。中秋の名月に萩、薄を月見団子と共に供える風習が残っています。