深山苧環(ミヤマオダマキ) キンポウゲ科

<霧に包まれてひっそり咲く>

深山苧環(ミヤマオダマキ)は、宇奈月の高山帯の岩場や岩礫地に自生する、キンポウゲ科の多年草です。

根茎は太く、茎の高さは10~20cmで上部でまばらに分岐します。葉は根出葉と茎葉があり、根出葉は2回3出複葉で3~10枚出ます。小葉は扇形で3裂して裂片はくさび形をなし、縁には丸く大きな鋸歯があります。

茎頂に花径3cmほどの花を1~2個下向きにつけます。外側の鮮紫色の花弁状のものは萼片で5個あり広卵状披針形です。内側の5個の花弁はやや短く長方形で、弁先は黄白色で基部は紫色で長い距があります。

和名は、花の形が紡いだ麻糸を巻いた苧環に似ていることに由来しています。