染付祥瑞輪花向付

<針木輪花>

雅膳の一皿は、津合蟹の蟹味噌です。強い甘みの身抜きと濃厚な蟹味噌を味わってください。冬の蟹味噌は格別です。津合蟹漁は3月20日まで行われます。

季節のうつわは「染付祥瑞輪花向付」です。染付の色合いが見事な三浦竹泉の作品です。

輪花とは、器の口縁に規則的に入れた切込みが花弁を連想させる装飾のことで、とくに東アジアの陶磁器において多く見られます。日本では1630~1640年代、茶人の趣味を反映して不規則な輪花装飾が考案され、中国景徳鎮窯に注文されました。特に祥瑞、色絵祥瑞にその遺品が多く含まれています。