古九谷色絵花鳥図向付

<青緑山水>

二十四節気は「雨水」に入りましたが、峡谷を薄っすらと白く彩る雪の日がしばらく続きます。寒鰤は良質な脂が乗り、大根おろしを添えて食すると格別です。

季節のうつわは「古九谷絵花鳥向付」で、寒鰤には青緑の向付が合います。
描かれている青緑山水は、群青・緑青などで彩色した山水画です。古代中国の神仙思想に基づく神仙たちが住む常世の世界を表しています。

九谷焼は、石川県南部で江戸時代以来焼き継がれている陶磁器の総称です。江戸前期の古九谷、江戸後期の再興九谷、明治以降の近代九谷と現代九谷とに分類されます。その地域の特色を加味して江沼九谷、能美九谷、金沢九谷の分類も用いられています。古九谷は色絵と青手の二つがあり、力強く自由奔放な色と構図の大胆さから、世界でもまれにみる芸術的な陶磁器として高く評価されています。