
富山湾の生地沖で獲れるのど黒は、形が大きくて脂がのっているので人気があります。
刺し網で丁寧に水揚げするので味は格別です。
のど黒と春野菜の焚合せは 「延楽・のど黒会席」の一品です。
季節のうつわは「高麗色絵八つ橋蓋向」です。
菖蒲が金彩の縁取りで、華麗に描かれています。
明治初期にアメリカ人のフェノロサーやビゲロー等を魅了してやまなかった京焼です。
富山湾の生地沖で獲れるのど黒は、形が大きくて脂がのっているので人気があります。
刺し網で丁寧に水揚げするので味は格別です。
のど黒と春野菜の焚合せは 「延楽・のど黒会席」の一品です。
季節のうつわは「高麗色絵八つ橋蓋向」です。
菖蒲が金彩の縁取りで、華麗に描かれています。
明治初期にアメリカ人のフェノロサーやビゲロー等を魅了してやまなかった京焼です。
春虎の尾(ハルトラノオ)は、宇奈月の落葉樹林内に自生するタデ科の多年草です。
花は、高さ10cm位の花茎の先に密な花穂をつくり、白色でわずかに淡紅色をおびています。
和名は、 花穂を虎の尾に見立て春早く咲くところに由来します。
地下茎は、横に這って所々膨らみ、根出葉は長楕円形で長い柄があります。
花茎の基部の葉はやや心形型です。
宇奈月の樹林内で、かたくりの群落の中にまとまって咲いているのをよく見かけます。
この山野草も初夏には姿を消してしまうスプリング・エフェメラルの一種です。
宇奈月の野山は、山菜取りの季節になりました。
残雪が融けだすとワラビやウド、コゴミゼンマイ、タラノメ、ススタケ、ウルイなどが現れます。山菜の苦みは、油で揚げることによって食べやすくなります。
ホタルイカのワタは油で揚げると格別のうまみが出ます。
春の香りを天婦羅でお楽しみください。
季節のうつわは「渕赤七宝紋皿」です。
白磁に赤の彩色が映えます。
三葉躑躅(ミツバツツジ)は、黒部峡谷の岩場や痩せた尾根に自生するツツジ科の落葉低木です。
4月から5月にかけて峡谷や山の岩場を美しく彩ります。
枝は車状に出て、枝先の混芽から2、3個の紅赤色の花を付け、葉は後にでます。
花冠は、深く5裂し雄蕊は5個なのに対して、一般の躑躅は10本なので見分けがつきやすいです。
花が終ると枝先に3枚の葉が輪生するところからこの名が付きました。
早朝ウォークのコースの中で、山彦鉄橋を渡りきると岩場の上部で花を見かけます。
新緑の中に紅をさす色合いは、春ならではの光景です。
紫華蔓(ムラサキケマン)は、宇奈月の林道沿いの林縁や藪陰に多く見られるケシ科の越年草です。茎は柔らかく多汁質で紅色をおびています。 葉は根生し、2回3出複葉で柔らかくて先端には鋸歯があります。 瑞々しい薄い葉は、裏から光を当てると美しく萌葱色に浮かびます。
落葉樹の葉が成長し、その葉で陽光が遮られるとすぐに消えていく儚い春の植物で、スプリング・エフェメラルです。根にしっかりと栄養を蓄えますので、来春も美しい花をを咲かせます。 美しい花ですが、全草にプロトピンというアルカロイドを含む有害植物なので注意が必要です。
4月25日から七十二侯は「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」で、二十四気「穀雨」の次侯となります。
朝晩の厳しい冷え込みは緩み、霜が降りなくなる頃という意味です。
農家は、田植えの準備に取りかかり、田圃に水を張ります。
満面の水面には、雪を纏った後立山連峰(白馬連山)の山々と新緑の里山が美しく映り込み、山居村の屋敷は浮城のように見えます。
名水の里、黒部川扇状地の風景が最も煌く頃となります。
黒部川扇状地は、愛本橋付近を扇頂として扇角約60度で、富山湾に至る日本で一番美しい扇形の平野です。扇頂から河口まで約13km、面積は96k㎡で、氾濫の積み重ねによって形成されました。
黒部川は、かつては扇状地で複雑な流路を作り、その網目状のような川の流れから黒部四十八ケ瀬あるいはイロハ川とも呼ばれていました。
昭和12年に国が黒部川の改修計画を直轄事業としてから順次整備が進み、今では大型の堅固な堤防によって川幅の広い河道になりました。
上空から見ると、その中を黒部川が蛇行を繰り返しながら富山湾にそそいでいるのがよくわかります。
下流域では湧水箇所が多く、黒部川扇状地湧水群と呼ばれていて人々に様々な恩恵を与えています。黒部が名水の里と呼ばれる所以です。
雅膳の2泊目の千代口は、白海老と唐墨です。
白海老は醤油ではなくて、塩分を抑えた旨味出しを使います。
ほど良い旨味と柔らかな塩分の出汁は、白海老の繊細な甘みを引き出します。
季節のうつわは「祥瑞橘文向付」です。
橘は、常緑樹で葉は年中元気よく生い茂ることから、長寿や子孫繁栄の願いを意味する吉祥文様となります。
山延胡索(ヤマエンゴサク)は、宇奈月の落葉樹林や林縁の適湿地に開花するケシ科キケマン属の多年草です。
全体に毛が無く10cm前後の繊細な山野草です。葉は、2個互生し3出羽状複葉で柔らかく、切れ込みが入り緑色が最も美しい葉です。花は茎の上部に総状花序につき、淡い青紫色や濃い赤紫色まで様々な色のものがあります。花の長さは2cm位で、筒状で先が唇形に開きます。
淡い色と姿から「水色の妖精」とも呼ばれています。 宇奈月温泉の原野では、菊咲一華の隣で咲いているのが見られます。 春の山野草をめでる季節の到来です。
小鉢として染付、古染付、祥瑞の文様や色合いが、よく使われます。
滞在のお客様には、鮮やかな色絵の小鉢を使って雰囲気を変えます。
そのうつわの華やかさで料理が映え、同じ宿で連泊することの楽しみが増えます。
季節のうつわは「色絵丸紋胴紐小鉢」です。
色絵磁器は、陶磁器の釉面に上絵付した加飾磁器で、赤絵、錦手、五彩、十錦手、粉彩、豆釉、染錦手などを総称するものです。
色絵磁器では、色絵の呈色を良好に保つために、白磁素地の純白さが要求されました。
羽団扇楓(ハウチワカエテ)は、宇奈月の山地に生えるカエデ科の落葉高木です。
葉は大型で祖鋸歯があり7裂し天狗の団扇に似た形をしていて、名前の由来となっています。花は、一つの株に単性花と両性花が混ざり合っている雌雄雑居性で、葉よりわずかに早く開きます。若枝の先に紫紅色の散房状花序を下げ、柔らかな萌黄色の新葉とのコントラストが美しく映えます。実は翼果となり回転しながら落下します。花、若葉、紅葉とも美しいので「名月楓」とも呼ばれています。
黒部の山々には多くの種類の楓が見られます。 楓とは似ても似つかぬ葉の一葉楓、薄緑の花の板屋楓、樹が緑色の瓜肌楓、小型の小羽団扇楓、葉の切れ込みの深い、いろは紅葉、少し切れ込みの浅い山紅葉、葉が大きくて切れ込みの浅い大紅葉、等等まだまだあります。秋には深紅や黄色に色づき黒部峡谷の紅葉の美しさを造り出しています。