鴻雁来(こうがん きたる)

<1993年院展出品作「刻」>
令和記念特別展「田渕俊夫 至極の日本画」より

10月8日から二十四節気は「寒露」となる。夜空に輝く星が冴える頃、秋が徐々に深まり、夜は肌寒く朝夕の露が一層冷たく感じられるようになる。七十二侯は「鴻雁来(こうがん きたる)」で、雁が北から渡ってくる頃という意味。

これに対して半年前の七十二侯は、「鴻雁北(こうがん かえる)」で雁が北に帰っていく頃で、今年は4月10日だった。七十二侯は、先人たちの豊かな感性が育んだ、日本の暦である。

田渕俊夫画伯の令和記念特別展も、いよいよ終盤を迎える。今回の秀作の中でもとりわけ目を引くのが、1993年院展出品作「刻」で、冬の函館山から、街の明かりが徐々にともり、日が暮れようとしている刻を捉えた名作である。

そこには、街の建物が詳細に配置され、無数の明かりが描かれている。函館山を包む、北の大地の冷え切った空気感も伝わってくる。画伯は昼から山に登り、寒さに耐えながら、明かりが少しずつ点灯していく様を捉えられた。

会期は10月14日迄。

胡麻菜(ゴマナ) キク科

<葉が胡麻の葉と似ている>

胡麻菜(ゴマナ)は、宇奈月の山地の道端や林縁などに生える、キク科の多年草です。

葉は、両面に短毛のある長楕円形で互生し裏面には腺点があります。 9月から10月にかけ茎頂に小さな白い頭花を散房状に密に付けます。 茎の高さは1.5mにも達する野菊なのでよく目立ちます。

葉の形が胡麻の葉に似ているところから、胡麻菜と名付けられました。 若菜は香りが楽しめ、茹でておひたしにしたり、そのまま天婦羅として食すことができます。 晩秋は、沢山の花をつけた胡麻菜が目立ちます。